2024年01月31日

『義妹生活10』

TVアニメ放映の準備が進む、三河ごーすと 先生が贈る恋愛生活小説。大台に乗る第10巻は
“悠太”と“沙季”が高校最後の夏を恋仲としてどう過ごすか、悩ましい心情を描きます。
(イラスト:Hiten 先生)

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“沙季”の“悠太”に対する独占欲が膨らんでいく様子が微笑ましく、出会った頃からは
想像できない言動にニヨニヨ。だからこそ、彼にアプローチを仕掛ける“小園”と真意を
問いかけ合う“沙季”が見せる葛藤の極み、かつ彼女らしい考え方が窺えて印象的でした。

“悠太”は予備校の勉強合宿に臨む意欲を見せるものの「“沙季”にふさわしくないと」
という理由に首を傾げてしまう彼女。2人が整理できないモヤモヤした感情を“藤波”が
第三者の視点で紐解く顛末が目を惹きます。Hiten 先生の挿絵もなかなかに刺激的でした。

おちゃらけながらも切り込んでくる“読売”先輩も、恋愛の先達として的確に娘の悩みに
一つの解を示す母“亜季子”も、察する所まで来たなぁと思うと感慨深いものがあります。
購入特典にある“工藤”准教授が喜ぶネタを提供するケースもOKと思いつつ次を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル