白鳥士郎 先生が贈る熱血将棋コメディ。シリーズ初の特典小説集第1弾は、第8巻までの
店舗特典SS、第9巻限定版ドラマCDの脚本を小説化した小編、書き下ろし小説を収録です。
(イラスト:しらび 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815623531/ 】
【 https://www.ryuoh-anime.com/ 】
まず店舗特典SSを後からでも読めるようにしていただいた点に感謝と御礼を申し上げたい。
第4巻以降にテーマを決めて作られたSSを横並びにして読めるとか望外の喜びと言えます。
こうしてみると“天衣”の立ち場が様変わりしていることがまざまざと印象づけられます。
JS研の面々が将棋へのモチベーションを落とさないように、と“八一”が“銀子”任せで
開催した将棋大会のレギュレーションがもう面白いのなんの。何かと注目、そして彼から
愛情を受ける“シャル”の見せ場に驚かされます。彼の頓死必至なあの発言がアレですが。
「シャルちゃんのおしごと!」ではスリルとサスペンスとコスチュームプレイをまさかの
組合せで堪能する“八一”の強靭な精神力に唖然というか脱帽で。ヤンデレ度チェックを
振り切った“あい”に締めてもらうまでの一連の流れを最後まで堪能させてもらいました。
2023年12月29日
2023年12月28日
『声優ラジオのウラオモテ #09 夕陽とやすみは楽しみたい?』
2024年のTVアニメ放映に向け準備が進む、二月公 先生が贈る青春声優エンタメ。第9巻は
注力しすぎた声優業を抑えて学業への専念を余儀なくされる“由美子”の葛藤に触れます。
(イラスト:さばみぞれ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/sayyouradio/322302001113.html 】
【 https://seiyuradio-anime.com/ 】
“佐藤由美子”として生きるのか、“歌種やすみ”として生きるのか。“加賀崎”が問う
「大学に行く意味」がそう問いかけているかのようで、焦りや葛藤が何度も“由美子”を
苛むのが見ていてつらい。ゆえに学生生活を満喫している姿を見ても素直に喜べない訳で。
“夕陽”として“結衣”に絡まれ、“千佳”として“由美子”に避けられ。彼女の胸中に
募る苛立ちを何だかんだ言って受け止めてくれる“めくる”が本当にいい人で。お互いに
真正面から気持ちをぶつけ合うあの場面が見れたからこそ、話の光明が見えた気がします。
文化祭で“由美子”が演劇をする。その過程も、結末も、声優である以前に一個人として
成長の糧へとつなげているのが十二分に伝わります。“加賀崎”からの問いを彼女なりに
噛み砕き、しっかりと答えを出したその姿がまぶしい。その成果を続きで見たいものです。
注力しすぎた声優業を抑えて学業への専念を余儀なくされる“由美子”の葛藤に触れます。
(イラスト:さばみぞれ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/sayyouradio/322302001113.html 】
【 https://seiyuradio-anime.com/ 】
“佐藤由美子”として生きるのか、“歌種やすみ”として生きるのか。“加賀崎”が問う
「大学に行く意味」がそう問いかけているかのようで、焦りや葛藤が何度も“由美子”を
苛むのが見ていてつらい。ゆえに学生生活を満喫している姿を見ても素直に喜べない訳で。
“夕陽”として“結衣”に絡まれ、“千佳”として“由美子”に避けられ。彼女の胸中に
募る苛立ちを何だかんだ言って受け止めてくれる“めくる”が本当にいい人で。お互いに
真正面から気持ちをぶつけ合うあの場面が見れたからこそ、話の光明が見えた気がします。
文化祭で“由美子”が演劇をする。その過程も、結末も、声優である以前に一個人として
成長の糧へとつなげているのが十二分に伝わります。“加賀崎”からの問いを彼女なりに
噛み砕き、しっかりと答えを出したその姿がまぶしい。その成果を続きで見たいものです。
2023年12月27日
『あした、裸足でこい。4』
岬鷺宮 先生が贈る青春×タイムリープストーリー。第4巻は“二斗”と並び立てる男に
なるべく小惑星を見つける夢を“真琴”と共に追っていく“巡”の邁進する姿を描きます。
イラスト:Hiten
【 https://dengekibunko.jp/product/hadashidekoi/322306000876.html 】
天体観測会へ参加するため、試験を突破する第一の関門。“巡”が邂逅するライバルとも
言える“七森”とのやり取りは価値観の違いと、“巡”と夢を共にする“真琴”の意図を
印象づける見事な布石で。差し込まれる「Intorduction」で示す“二斗”の葛藤も印象的。
小惑星を発見して、自分だけの名前をつける第二の関門。ここに至るまでに見せた、未だ
衰えない「失恋探偵」の手腕にもまず注目していただきたい。数々のお膳立てを踏まえて
結果を出すことにこだわる“巡”の焦燥、葛藤、その先に覗かせる表情は心に響きます。
“二斗”が陥った、高校生活のループを断つ第三の関門。今巻では意外な一面を、様々な
場面で垣間見せてきた“真琴”が“巡”とようやく共有した内緒の出来事は実に切なくて。
だからこそ素直に喜べない不穏なエピローグの先に待つ最高のエンディングを見届けます。
なるべく小惑星を見つける夢を“真琴”と共に追っていく“巡”の邁進する姿を描きます。
イラスト:Hiten
【 https://dengekibunko.jp/product/hadashidekoi/322306000876.html 】
天体観測会へ参加するため、試験を突破する第一の関門。“巡”が邂逅するライバルとも
言える“七森”とのやり取りは価値観の違いと、“巡”と夢を共にする“真琴”の意図を
印象づける見事な布石で。差し込まれる「Intorduction」で示す“二斗”の葛藤も印象的。
小惑星を発見して、自分だけの名前をつける第二の関門。ここに至るまでに見せた、未だ
衰えない「失恋探偵」の手腕にもまず注目していただきたい。数々のお膳立てを踏まえて
結果を出すことにこだわる“巡”の焦燥、葛藤、その先に覗かせる表情は心に響きます。
“二斗”が陥った、高校生活のループを断つ第三の関門。今巻では意外な一面を、様々な
場面で垣間見せてきた“真琴”が“巡”とようやく共有した内緒の出来事は実に切なくて。
だからこそ素直に喜べない不穏なエピローグの先に待つ最高のエンディングを見届けます。
2023年12月26日
『いつもは真面目な委員長だけどキミの彼女になれるかな?』
「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!」の コイル 先生が
「電撃文庫」に初登場。世間体が煩わしい少年少女が素を出して心通わせる様を描きます。
(イラスト:Nardack 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/iinchoukanojo/322306000869.html 】
繁華街にある祖母が経営する店で日々バイトに勤しむ“陽都”が目にしたサラリーマンと
ギャルのいざこざ。よく聞くと彼女の声はクラス委員の品行方正な“紗良”・・・のはずだと
助けに入った彼は互いの秘密を共有する関係になり、勇気を出して良かったと思うが──。
親に「普通」を求められる“陽都”。親のために「しっかり」しないといけない“紗良”。
対極のような立場にいる2人だからこそ相手を思い遣ることができる関係を構築していく
過程が微笑ましく見ていられます。故に彼女がギャルになる理由が見ていてもうつらくて。
“紗良”が“陽都”に「穢してほしい」とお願いした意味。彼女の言動や家族関係を見て、
その意味を彼なりに考えてあの行動に移した彼の更なる勇気にエールを送りたくなります。
「い・ろ・は・す」の例えも印象深い彼女の踏み出した一歩が次巻にどう続くか期待です。
「電撃文庫」に初登場。世間体が煩わしい少年少女が素を出して心通わせる様を描きます。
(イラスト:Nardack 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/iinchoukanojo/322306000869.html 】
繁華街にある祖母が経営する店で日々バイトに勤しむ“陽都”が目にしたサラリーマンと
ギャルのいざこざ。よく聞くと彼女の声はクラス委員の品行方正な“紗良”・・・のはずだと
助けに入った彼は互いの秘密を共有する関係になり、勇気を出して良かったと思うが──。
親に「普通」を求められる“陽都”。親のために「しっかり」しないといけない“紗良”。
対極のような立場にいる2人だからこそ相手を思い遣ることができる関係を構築していく
過程が微笑ましく見ていられます。故に彼女がギャルになる理由が見ていてもうつらくて。
“紗良”が“陽都”に「穢してほしい」とお願いした意味。彼女の言動や家族関係を見て、
その意味を彼なりに考えてあの行動に移した彼の更なる勇気にエールを送りたくなります。
「い・ろ・は・す」の例えも印象深い彼女の踏み出した一歩が次巻にどう続くか期待です。
2023年12月25日
『どうせ、この夏は終わる』
「嘘と詐欺と異能学園」の 野宮有 先生が贈る新作は、小惑星の衝突が迫る地球の危機を
前に厭世的な雰囲気の漂う日本で思い思いの最後の夏を過ごす少年少女の一幕を描きます。
(イラスト:びねつ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/natsuowa/322303001003.html 】
NASAの科学者いわく、広島の原爆より遥かに大きなエネルギーが都市を一瞬で消滅させて、
地殻変動の多発、氷河期の到来といった未曽有の危機で人類の未来は閉ざされること必至。
夢を諦めた“俊吾”は、一人でバスケの練習に勤しむ“鈴原”を見て不思議に思うが──。
“俊吾”“歩夢”“愛花”“七海”と連作短編の形式で、未来を諦める立場であったり、
最後まで自分らしく生きる道を選んだりする様々な考え方に触れていくのがまず印象的。
更に話を進めていくと小惑星に人生を翻弄された状況が浮かび上がってくる構成が見事。
タイトルと同じ章題を担う“透”の小編で、これまでの物語との関わりや、冒頭で触れた
「きらめき」の意味に迫りながら、絶望的な状況下のはずなのに読了後はどこか前向きに
なれる感覚を味わえるのが不思議です。とにかく読んで体感してみてもらいたい作品です。
前に厭世的な雰囲気の漂う日本で思い思いの最後の夏を過ごす少年少女の一幕を描きます。
(イラスト:びねつ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/natsuowa/322303001003.html 】
NASAの科学者いわく、広島の原爆より遥かに大きなエネルギーが都市を一瞬で消滅させて、
地殻変動の多発、氷河期の到来といった未曽有の危機で人類の未来は閉ざされること必至。
夢を諦めた“俊吾”は、一人でバスケの練習に勤しむ“鈴原”を見て不思議に思うが──。
“俊吾”“歩夢”“愛花”“七海”と連作短編の形式で、未来を諦める立場であったり、
最後まで自分らしく生きる道を選んだりする様々な考え方に触れていくのがまず印象的。
更に話を進めていくと小惑星に人生を翻弄された状況が浮かび上がってくる構成が見事。
タイトルと同じ章題を担う“透”の小編で、これまでの物語との関わりや、冒頭で触れた
「きらめき」の意味に迫りながら、絶望的な状況下のはずなのに読了後はどこか前向きに
なれる感覚を味わえるのが不思議です。とにかく読んで体感してみてもらいたい作品です。