作家軽飯のC102頒布作品。カルロ・ゼンさん、蝉川夏哉さん、津田彷徨さん、日向夏さん、
長月達平さん、丸戸史明さん、吉上亮さんが大無人島を舞台に思い思いの小編を綴ります。
(イラスト:輝竜司 さん)
【 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2026798 】
まずは午前の枠を乗り切り、午後完売へと繋げた発行部数の見立てに祝辞を申し上げます。
あとがきで蝉川さんが触れている「原稿はすでに出来ていたこと」と「自宅という無人島
で暮らした経験を有している」という文言が、胸に複雑な思いをよぎらせる今回のテーマ。
津田さんがまえがきで述べたアレを受け継いでいるのは長月さんの短編かと思いますけど、
それにしても“マスク・ド・ツーダ”的な人物の出番が多かったような気がしてつい苦笑。
輝竜 さんが描かれた表紙がまさしくそれなんですけど、他にも色々と意味深すぎて喝采。
特に印象的だった短編は、丸戸さんのはやってくれたなというアレな感じでヨシとしつつ、
人がいない島に着目した吉上 さんの作品でしょうか。SF感に溢れていたのが新鮮でした。
一番好きなのは 津田 さんのかも知れません。2人のやり取りが脳内再生できそうな点で。