アニメ化が決定した、平坂読 先生が贈る変人たちの奇想天外おもしろ群像喜劇。第5巻は
“惣助”と“ブレンダ”、“リヴィア”と“ミコト”の関係を中心に話が進んでいきます。
(イラスト:カントク 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453136 】
“ブレンダ”が弁護士として見せる絶妙な駆け引きも“惣助”の前では形無し、というか
押し切れないヘタレっぷりが可愛いのなんの。怪我の功名と言えるような一手差し込んだ
結果を導く引きの強さも中々のもの。“閨”もここからどう仕掛けてくるか興味津々です。
“リヴィア”がもつ能力の高さを改めて見せつけられつつ“ミコト”に対して何かできる
ことはないかと手を尽くす誠実さに感嘆。それ故に流したあの涙の意味が重くのしかかる
というもので。意外にドスケベな彼女もまた社会に一つのうねりを作っていくのが面白い。
“サラ”が新しい環境下でも人心を掌握し、奔放に生きる姿を見られるのは楽しくもあり
羨ましくもあり。その過程で新たな可能性を引き寄せる顛末には何度も驚かされるばかり。
アニメ化でますます期待のかかる本作が発展することを願いつつ、次巻の刊行を待ちます。