2023年05月31日

『義理の妹と結婚します2』

鈴木大輔 先生が贈る義妹LOVE120%ラブコメ。第2巻は“タクロー”と“トーコ”が共に
ベッドインしてしまうイベントなどから、彼に対する彼女の好感度を推し量っていきます。
(イラスト:遺伝子ひな 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/girikon/322301000866.html


“トーコ”を「張りぼてギャル」と評する“ヒフミ”も、そんな彼女にギャップ萌えする
“ツバサ”も、彼女をダシにして“タクロー”からご褒美を貰おうとするのが実に強かで。
それに気づき損ねる“トーコ”の抜け具合は、わっしゃわっしゃしたくなる納得の可愛さ。

そんな“トーコ”に輪をかけてポンコツなのが“タクロー”。料理の件で見せたあざとさ
を滲ませながら例のベッドインした理由がアレですし、さらに“ヒフミ”も“ツバサ”も
了解済み、というヘンテコぶり。ようやくですが“トーコ”が混乱するのも無理はない話。

生徒会の面々が改めて普通じゃないことを印象づける、ゴールデンウイークの予定と内容。
「実現力」を自負する“タクロー”が何をやらかすのか。彼の言動に振り回され流される
“トーコ”の好感度は更なる高まりを見せるのか。鈴木 先生の構想に期待が高まります。

posted by 秋野ソラ at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2023年05月30日

『魔女と猟犬4』

カミツキレイニー 先生が贈るダークファンタジー。第4巻はかつて魔女災害が発生した村
で処刑されたはずの魔女が復活した噂話の真偽を確かめるべく様々な思惑が渦を巻きます。
(イラスト:LAM 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09453115


エイドルホルンの村を襲う飢饉がもたらした“フランツィスカ”の魔女災害、魔女の晩餐。
農婦“エイダ”の視点で語られるその凄惨な光景が衝撃的すぎてまず圧倒されます。その
魔女を探す行程を異端尋問官たちと同行する宮廷詩人の目線で追っていくのが新鮮な今巻。

グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の内容をなぞらえつつ、魔女の人物像などを深掘り
しながら真相に迫っていく展開はさながらミステリのようで、話を類推しながら読むのが
楽しくなる話運び。影がちらつく“ロロ”たちがいつ介入してくるのか、という点も含め。

様々な愛が色々な形で試される結果、明かされるお菓子の魔女“フランツィスカ”の正体
に再び圧倒されます。実績を重ねていく“ロロ”たちを疎ましく思う者たちの思惑も未だ
ちらつく中、これまたとんでもない予告を挟んできた話の続きがどうなるか興味津々です。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2023年05月29日

『メイデーア転生物語 6 片想いから始まる物語』

友麻碧 先生が贈る本格ファンタジー作品。 第6巻は“マキア”が世界で一番悪い魔女と
呼ばれる「紅の魔女」の記憶を受容することが如何に重いことか、身をもって体感します。
(イラスト:雨壱絵穹 先生)

https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/maydare/322209000928.html


ヴァペル教国の平穏を支える大結界「緑の幕」。その中で“エスカ”や“緑の巫女”から
告げられる様々な事実、何より生まれ変わる前の記憶を持つ彼女の言動に動揺を隠せない
“マキア”や“トール”。不安に思う点が異なる所にまず注目。というか彼がいじらしい。

そして“カノン”から告げられる、ヴァペル教国の秘中の秘。触れれば記憶を返すという
世界樹が“マキア”に、「紅の魔女」と呼ばれるようになった過去の自身を思い出させる。
その過程が実に愛しくて、そして切なくて。“カノン”の主張もこれで得心がいきました。

眠りから覚めた爽やかさと裏腹に、大切なことを忘れ続けていた“マキア”が自責の念に
駆られるその姿から重苦しい空気がのしかかります。“トール”との深い絆を築いてきた
彼女だからこそ、過日の「約束」を果たせるのかどうか。その動向から目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2023年05月26日

『生贄妃は天命を占う 黒猫と後宮の仙花』

佐々木禎子 先生の熱意ある提案を元に、尼野ゆたか 先生が書き上げた異色のコラボ小説。
新米占い師が何の因果か神様の妃候補となって後宮の陰謀に巻き込まれる顛末を描きます。
(原案:佐々木禎子 先生 イラスト:紫藤むらさき 先生)

https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/322209000933.html


占筮者を生業とする“月麗”が権力者を激昂させてしまい、神への生贄と送られた山中で
“胡仙妃”と出会う。“境帝”への輿入れを嫌がる彼女は仙術で“月麗”を身代わりとし
行方をくらます。後宮入りした“月麗”は彼の興味を引き、占い大臣に任命されるが──。

“月麗”を含めた、本来は人ならざる5人の妃から皇后を選出する「争花叡乱」に事情も
知らず巻き込まれていく彼女が、侍女たちや師や兄弟弟子との旅で培った知識や絆を元に、
皆を元気づけるため、幸せになってもらいたいがために振る舞っていく、その様が魅力的。

佐々木 先生の炯眼もさることながら、今回の提案を受け入れる「富士見L文庫」編集部の
懐の深さには感服するばかり。もちろん、期待に応えて魅力あふれる作品へと昇華させた
尼野 先生もお見事。茶目っ気あふれる“境帝”の今後も含めて続きが見てみたい所です。

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2023年05月25日

『公務員、中田忍の悪徳 6』

立川浦々 先生が贈る、異世界エルフと邂逅した地方公務員の道義を描く異色作。第6巻は
日本社会との関わりを深める“アリエル”に“忍”がヒトに対する新たな見識を与えます。
(イラスト:楝蛙 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09453123


らしくない冗談を言う“由奈”、“忍”が課長に聞かせた例の録音、後方彼女面を見せる
“真理”など、超公式的非公式スピンオフ同人誌の『非正規公務員、丸山千尋の悪徳』を
読んでいると、それぞれの行動原理が見えてくるような感じがして興味深い所があります。

コミュニケーション能力も向上し車も運転可能な“アリエル”とバイトに勤しむ“環”が
新たに耳にした「耳神様」情報。コレを「己の果たすべき義務」に活用するあたりがまた
“忍”らしい。その露悪的な姿を晒す彼の真意を悟る“由奈”も、助け船を出す友たちも。

可食性テストの件も意外な関わりを見せつつ、しかし「耳神様」に関わる謎は未だ解けず。
“ナシエル”の手掛かりも掴めず、と“忍”が気難しい顔を見せる中で積み重なっていく
“環”と“アリエル”だけの秘密。それが話にどう影響するか、完結まで目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル