2023年03月31日

『居残りすずめの縁結び あやかしたちの想い遺し、すずめの少女とお片付け』

「1LDK、そして2JK。」の 福山陽士 が贈る新作は、人に強い想いを抱いて死んだ動物霊
を認識できる少年がその想いを昇華させる手助けとなる顛末を描くひと夏の青春奇譚です。
(イラスト:にゅむ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/202303suzume/322212000090.html


久しぶりに祖母の家を訪れた“悠護”。「会いたかった」と駆け寄る少女に覚えがなく。
名は“チュン”。幼い頃に保護した雀で「ハザマ」という霊と妖怪の間のような存在に
なったという彼女の願いを叶えると決めた彼の傍らに違う「ハザマ」も寄ってきて──。

彼が昔、一緒に遊んだ“えりな”の示すあからさまな態度がこそばゆいものを感じつつ、
“悠護”と“チュン”が「ハザマ」の願いを叶えていきながら昔のことを思い出したり、
意外な人間関係に触れたり、とシティアドベンチャーのような繋がりのある展開が見所。

そもそも“悠護”はなぜこの時期に帰省したのか。“チュン”が自分のことを「特別」
と言った理由がそこに紐づいて辿る結末がまさにひと夏、一過性の思い出で切なくて。
少し不思議な出来事で繋いだ絆が良縁となることを願って止まない、そんな物語です。

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「テラーノベル」仕様変更概要(2023/03/31)












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小説アプリ「テラーノベル」無断転載レポート(2023/03/31)









































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2023年03月30日

『異世界忠臣蔵3 〜仇討ちのレディア四十七士〜』

伊達康 先生が贈る痛快討ち入りファンタジー。第3巻は騎士団の解散、国外追放の下知
を受けた“クラノス”たちの次なる手の内を、“喜一”の人たらしぶりと共に描きます。
(イラスト/紅緒 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09461164


臨時宰相に就任した“ソシオ”へ“クラノス”が殴り込みを掛けるのも分かるあの仕打ち。
彼主体で新設される保安局へ潜り込む意思を示す“エナーナ”たちの団員としての誇りが
伝わってきて良いです。そこから担任の例えを出してくるのが 伊達 先生の絶妙なセンス。

下知を伝えに来た“喜一”に現を抜かす“アンスヴェイ”の姿に“マギュー”が釘を刺す
緊張感の無さを見せるのがまた騎士団らしい。解散と共に様々な挙動を見せる団員の中で
強行に出る“ミナイツェ”連合へちゃんと対応する“クラノス”の思慮には驚かされます。

“ソシオ”も本件に思う所あることを知らしめるべく“クラノス”が手合せして勝てない
「あの人」の見せた覚悟もそうですが、結末に至る青写真を描いた「黒幕」のずる賢さが
印象に残ります。“喜一”がどんな真相を目の当たりにするのか、続きが気になる所です。

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小説アプリ「テラーノベル」無断転載レポート(2023/03/30 [3])





















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