「丸山ひま。」名義のWeb小説をもとに、裕時悠示 先生が贈るループ令嬢ファンタジー。
第2巻は“カルル”を学院へ送るのを不安がる“アルフィーナ”が教師として同行します。
(イラスト:ひだかなみ 先生)
【 https://drecom-media.jp/drenovels/product/15 】
【 https://ncode.syosetu.com/n6469hq/ 】
読心魔法を封じて行動したらどうなるか。“アルフィーナ”を失った帝国が彼女を偉人と
称えるほど掌返しをしているのが面白い。“カルル”もすっかり人気者で不安要素はない
かと思えば同じクラスの“ヒッパー”が示す態度が妙で首を突っ込みたくなるのが彼女流。
では読心魔法の封印を解除したら。“ヒッパー”の抱く敵愾心が思わぬ陰謀と結びついて
いると分かれば“アルフィーナ”が座視しないなどあり得ず。結果として夢の隠棲生活も
元の木阿弥になるのは言うまでもなく。王子たちの鬱陶しさも過激化していてむしろ危険。
なら100回目のループを手放してみてはどうか。その驚くべき実験結果はご確認いただく
として、“ヒイロ”がいろいろと有能というか万能な点が話の展開を支援していてすごい。
どこであろうと、何回目であろうと“アルフィーナ”が己を全うするその姿に天晴れです。