TVアニメが放映中となる、竹町 先生の痛快スパイファンタジー。第9巻は14日間の休暇
として訪れた離島で『灯』のメンバーが、次なる任務へと繋がる騒動に巻き込まれます。
(イラスト:トマリ 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/202001spy/322207001298.html 】
【 https://spyroom-anime.com/ 】
離島でバカンス。ただし集団行動する日に制約あり。“クラウス”の設けたその意図を
『灯』のメンバーが探りながら始まる初日から“ラフタニア”がぶちかましてくれます。
対抗心むきだしの“グレーテ”と張り合う様子が面白い。相変わらず罪作りな男性です。
楽しい雰囲気に影を落とす「大海賊ジャッカルの呪い」。変死体、怪現象などオカルト
じみた騒動に振り回される様子を、分断した『灯』メンバー各々の視点から描くことで
物語のパーツも上手く嵌っていく構成がお見事。“ティア”が一番割を食っているかも。
騒動の顛末は読んで確認いただくとして、今回の主眼はあくまで“アネット”。彼女が
『灯』と共に在って何を思ったか。暁闇計画、ライラット王国、最強の防諜屋“ニケ”、
不穏なキーワードを前に彼女たちがどう向き合っていくのか。続きが楽しみであります。