TVアニメが放映開始を迎えた、鴉ぴえろ 先生が贈る異世界百合ファンタジー。第6巻は
ヴァンパイアの悲願が何たるかを突き付けられた“アニス”と“ユフィ”が抗戦します。
(イラスト:きさらぎゆり 先生)
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ヴァンパイアの魔石に蓄積された経験を受け継ぐ“レイニ”の急成長ぶり。その検証の
一助とすべく彼女の亡き母“ティリス”の過去を探るうちに、彼女を知る“ルエラ”から
事実と悪意を向けられる展開で、冒頭の百合百合しい演出も吹き飛ぶいきなりの緊迫感。
「永遠」を求める“ライラナ”から色々な意味でケンカを売られた“ユフィ”。彼女でも
苦戦を強いられる戦いの中、“アニス”が選択を求められる場面と“レイニ”がその前に
問いかけた言葉が被る演出が中々に小憎い。“ユフィ”が狼狽えるのも無理はないことで。
既知の過去にとどまるより、未知の未来へ飛び込む覚悟が決まっている“アニス”ならば
手にする結末もおのずと分かるというもので。彼女のことを認めている“ティルティ”の
あの一言も印象深かったです。一区切りついた物語がどう進んでいくか、次巻も注目です。