大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第18巻は「戦争遊戯」の顛末を描き、その裏側を綴る小冊子付き特装版が同時刊行です。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815618711/ 】
圧力をかける【フレイヤ・ファミリア】、何より“オッタル”を前に劣勢の「派閥連合」。
加勢できない“フィン”が絶望しかける“リリ”に託す知識、そして「指揮官の心構え」。
彼女が“ヘディン”と繰り広げる頭脳戦、策の読み合いが予想外すぎてまず驚かされます。
圧巻の死闘を繰り広げる戦争遊戯。為す術なく終わりかけた瞬間にカサンドラが予言した
「風が吹く」あの演出は鳥肌もの。『アストレア・レコード』を間に挟む意味が、意義が
ここにありました。実況や解説に熱が入るたび、戦局の行方に目が離せなくのを覚えます。
圧倒的な紙幅の中で描かれる人間ドラマ、そして美の女神たる“フレイヤ”が望んだもの。
彼女を、“シル”を救うために全身全霊を捧げて辿り着いた結末にはもう胸が震えました。
小冊子で触れられる戦の断片も印象深い内容でお薦めです。続く新章も期待しておきます。