2023年02月03日

『猫と竜 ねこじゃらし畑と皇竜への贈りもの』

シリーズ累計62万部を超す猫と竜、人間が紡ぐ日々を描く アマラ 先生のファンタジー作。
5冊目は「竜のまたたび」を求めて猫たちが奔走する話など5つの小編が収録となります。
(イラスト:大熊まい 先生)

https://tkj.jp/book/?cd=TD038722


四代目“モシャモシャ”が遭遇した事件の犯人探しを“チークロ”たちが手伝う逸話や、
探偵を目指す若き“ハッカ”が老猫“ミズバショウ”と出会って街のみんなの困りごとを
解決していく顛末など、今巻はシティアドベンチャー要素の強い小編ぞろいなのが面白い。

“コキア”が世話になる魔法の薬店、その店主“ノルエンダ”の為人が街の人の評判通り
だと分かる経緯が人情味あふれていて好感触。“ホタテグサ”の言い草も演出として絶妙。
“ガリー”が散歩がてら魔法学校で良い影響を享受しあえているのが窺えるのも嬉しい話。

「竜のまたたび」に纏わる話は今巻の総まとめみたいな騒がしさが感じられて実に楽しい。
「あなたの猫が『猫と竜』に登場!?」キャンペーンに関する アマラ 先生からの御礼文や
佐々木泉 先生のコミックスも巻末に掲載されていたりして、ボリューム満点の一冊です。

posted by 秋野ソラ at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル