2023年のTVアニメ化が決定した、小林湖底 先生が贈るコミカルファンタジー。第10巻は
常世を救うため“スピカ”の因縁深い敵と仕組まれた悪意に“コマリ”が立ち向かいます。
(イラスト:りいちゅ 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815619107/ 】
【 https://hikikomari.com/ 】
神聖レハイシア帝国の教皇“クレメソス”が、その異能によって耳にしてきた神様の言葉。
そこに“スピカ”の目標「引きこもりの楽園を創造する」の原点があって、“コマリ”が
彼女の想いに心から寄り添えるようになる展開が微笑ましい。“スピカ”も中々に強情で。
“ルクシュミオ”の謀略によって、今一度「テロリスト」として仕立てられた“コマリ”。
対峙する中で“スピカ”にある覚悟を決めさせた“コマリ”の本質を突く言葉としてそれ
をあてがう解釈が実に興味深く映りました。前巻における“フーヤオ”の顛末も踏まえて。
“スピカ”から未来を託された“コマリ”。“フーヤオ”の時とは違った形でそうなった
展開には安堵するものがありました。“コマリ”への執着を強くする“サクナ”の言動と
活躍に目を見張りつつ、“ヴィルヘイズ”たちとどんな道を歩んでいくのか。要注目です。