七菜なな 先生が贈る青春〈友情〉ラブコメディ。シリーズ7冊目は恋人関係になった
“悠宇”と“日葵”が今までの夢を追う熱量を失っていくことで生じる葛藤を描きます。
(イラスト:Parum 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/danjoru/322205000046.html 】
恋人では運命共同体になれない。“咲”や“雲雀”からの厳しい指摘に抗おうと両立を
図る“悠宇”と“日葵”の行動がちぐはぐな結果に結びついていく展開が実に痛々しい。
特に彼女が「夢のパートナー」の座を明け渡した意味を掴みきれていない言動がつらい。
文化祭で催すアクセサリー販売会。その一部始終を経て“悠宇”が抱いた違和感の根源
に気付く流れからも八方塞がりな雰囲気ばかりで、事態を好転させる明るい要素がない。
犬塚家の強烈な面々とか、“慎司”と“雲雀”のやり取りなんかはコミカルなんですが。
“悠宇”の「夢のパートナー」になりつつある“凛音”の姿に打ちひしがれる“日葵”。
今回登場した“芽依”の考え方やセンスに悪い刺激を受けてただ絶望に暮れる“悠宇”。
自分勝手な2人を他所に株を上げ続ける“凛音”の本気が物語をどう動かすか注目です。