古宮九時 先生が贈る大ヒットファンタジー。世界の理から外れた王と魔女のその後を描く
第2巻はファルサス史上最悪の王と関わる所から始まる“オスカー”たちの話を綴ります。
(イラスト:chibi 先生)
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不老であって不死ではない。何気なくその意味を思考する“オスカー”が実際に試行する
ことになる小国「アンネリ」での顛末。“リースヒェン”の選択を見守る姿から彼がただ
“ティナーシャ”を“ティナーシャ”だから愛していることが伝わってくるのが素敵です。
花嫁衣裳を拵えるなど微笑ましく新鮮な2年間の新婚生活を経て2人が訪れた、東の大陸
にある強国「セーロン」。その王子“アリスティド”に好意を寄せられるあたり男運には
難ありと言うしかない“ティナーシャ”が示す「王の魔女」としての不変の愛がまた素敵。
「イクレム」であの本に翻弄される“フィレウス”と命運を共にするはずの弟“セノワ”。
“オスカー”が逸脱者、“ティナーシャ”が魔女として彼らに介入する顛末に哀愁と希望
がないまぜになっていて印象深い。「UM」アニメ化を祝いながら、2人の足跡を追います。