2022年12月23日

『りゅうおうのおしごと!17』

白鳥士郎 先生が贈る熱血将棋コメディ。第17巻は奨励会に入らずプロになる道を模索する
“あい”。スパコンが示す百年後の将棋に挑む“八一”。各々が進む孤独の道を描きます。
(イラスト:しらび 先生)

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将棋界を築いてきた歴史が拒む“あい”の夢。歩むほどに孤立していく彼女の姿は見るに
堪えないほど。でも、彼女の心を見守り、期待を寄せる人たちも出てきて救われる思いが
しましたし、あの揮毫と人々の歴史を信じて“碓氷”と対峙する姿はまさに圧巻、天晴れ。

《淡路》の棋譜が示す最悪な結末に抗い続ける“八一”。挫けそうになる彼の心を支える
“銀子”の存在、その愛の深さに感嘆するのも束の間、彼女の母“笙子”から告げられる
真実の重さで押し潰されそうになる彼の心に、そして未来に救いはあるのかが気になる所。

“あい”が行く道や、“八一”の心情すら俯瞰するような“天衣”。盤上の動きを優位に
進めているように見える彼女が見せる「絶望」とは。“創多”や“雷”抱く偏愛の行方は。
帰郷した“鏡洲”の選ぶ未来は。気になる点いっぱいな中で迎える運命の対局に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル