「STUDIO koemee」脚本を担当した、ラジオで繋がる青春ラブコメを 岬鷺宮 先生が自ら
小説化。第2巻は“壮一”の告白を断る“御簾納”の、複雑な胸の内に触れていきます。
(イラスト:しゅがお 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/koihayozorawo/322205000050.html 】
【 https://www.youtube.com/playlist?list=PLFBuj1-ksh3vEW3Ofe4j_Ml6J_EHfYI22 】
“御簾納”自身も断った理由がわからない、という絶望的な導入。配信を通じて、そして
直接やり取りする中で彼女が、好きという想いと共に“壮一”の存在をどう捉えていたか。
それが物語としてスルスルっと入ってくる描写の妙には思わずお見事、と言うしかなくて。
“壮一”も断られたからといって腐りきることなく、“御簾納”のことを慮って、今まで
通りの先輩・後輩とはいきませんが、彼女の気持ちの整理がつくまで見守り続けた姿勢が
惚れ惚れするくらい格好良くて。道化を演じるような場面もありましたがそこがまた良い。
“二胡”も驚く兄たちの繊細な関係に、彼女が一肌脱ぐ形で関与する顛末も見所の一つで。
「ラジオで繋がる青春ラブコメ」を演出する上で大切な人物であることは間違いないかと。
将来性を感じさせる話の結び方も含め、文句のつけようがない内容。イチ押しの一作です。