2022年09月26日

『リコリス・リコイル Ordinary days』

アサウラ 先生がストーリー原案を務めるTVアニメのスピンオフ小説を自らノベライズ。
アニメで描き切れない「喫茶リコリコ」の面々が織り成す日常と非日常の狭間を描きます。
(イラスト:いみぎむる 先生 原案・監修:Spider Lily)

https://dengekibunko.jp/product/322205000797.html
https://lycoris-recoil.com/


東京都墨田区錦糸町。“徳田”が見つけた洒落た佇まいの「喫茶リコリコ」はそこにある。
子供から大人まで幅広い年齢層の店員が務めるこの店に足しげく通う彼は「ある仕事」を
頼むべく声を掛けた“ミカ”は、神妙な面持ちで彼の話に耳を傾ける。その仕事とは──。

「どんなジャンルのお話でもやれる地盤の強さがある」という アサウラ 先生の言葉通り
“千束”や“たきな”たちが色々な一面を限られた枠の中で魅せてくれているのが印象的。
妙に詳しいガンアクションあり、腹にきくグルメな描写あり、で安定感を覚えたのも然り。

向こう見ずな“千束”の振舞いや、融通が利かない“たきな”の言動など興味深い場面を
楽しみつつ、一番思い入れがあるのは“カナ”の話。日常と非日常の絡み具合が絶妙です。
いみぎむる 先生の挿絵も含め、アニメとは別の一面を今後も見られたら、とも思います。

posted by 秋野ソラ at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル