2022年09月16日

『こんな可愛い許嫁がいるのに、他の子が好きなの?3』

ミサキナギ 先生が贈る仁義なき正妻戦争ラブコメ。第3巻は婚約にこだわる“二愛”から
“幸太”は婚約解消を引き出せるのか。揺れ動く四角関係がたどり着く行き先を描きます。
(イラスト:黒兎ゆう 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530872


“二愛”は“幸太”のことを本当に好きなのか。陶芸に打ち込みすぎる余り生活を疎かに
する彼女の姿から疑問を抱いた彼らが、調べていくうちに彼女の存在意義が「JK陶芸家」
しかない所まで追いつめられていると知る訳ですが、そこに彼の責はあるのかという話で。

それでも“幸太”が“二愛”に対して責任を取ろうとする姿には只々感心するしかなく。
漁夫の利を狙う“クリス”はあくまでも「同盟者」止まりで、譲る気はない“氷雨”は
決め手となる一手が無くて。“二愛”が気持ちにどう折り合いをつけるのかがポイント。

「婚約解消同盟」に一つの区切りをつけた“幸太”が選んだ道は読んで確認してもらう
として、なんと言うか、改めて罪作りな少年だということが分かるのではないかと思う
次第です。物語としても区切りをつけた ミサキナギ 先生にはお疲れ様です、の一言を。

posted by 秋野ソラ at 02:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル