西条陽 先生が描く少年少女の不健全な恋愛模様。第4巻は一線を越えた“橘”と“桐島”、
壊れかけな“早坂”の三角関係がいよいよ泥沼へと嵌まっていく高校生編の話を結びます。
(イラスト:Re岳 先生)
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「桐島事変」とか言い出してしまう彼に“浜波”のツッコミが冴え渡りまくるのが面白い。
“桐島”たちと関わることで身についてしまった「浜波レーダー」をもって止めたアレが
まさか足りなかったとは思いも寄らず。これはもう読んで確かめてもらうしかない展開で。
これでもまだ“桐島”が“橘”や“早坂”との拗れた関係をソフトランディングさせると
言ったりするあたりに彼の本質、というか問題思考が浮き彫りとなるワケで。“酒井”が
そこを的確に突きつつ「ちゃんと決められる」とまで言い切る場面がまず印象に残る所で。
“柳”も巻き込んでいよいよ狂いきった“桐島”たちがハードランディングするしかない
着地点は「二番目の彼女でいいから。」という意味を問い直したくなる場所となりました。
驚愕の引きをみせたあと、第5巻でどんな話を用意するのか。西 先生の手腕が問われます。