TVアニメ化企画が進行中となる、細音啓 先生の人類VS神々の至高のファンタジー頭脳戦。
第5巻は“フェイ”たちが「神々の遊び」の進行を妨げる者の可能性を探りはじめます。
(イラスト:智瀬といろ 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/kami_to_game/322203002003.html 】
「神樹の実バスケットボール」に仕掛けられた、人間の固定概念を悉く突いてくる作戦に
舌を巻くばかり。人間が陥る窮地を前に、まさに切り札として活躍する“フェイ”たちの
振舞いには安心感すら覚えます。“レーシェ”もこれまでの鬱憤を晴らせたようで何より。
そんな“フェイ”たちの挑むゲームから爪弾きにされた“ウロボロス”が明かしてくれた
謎の一端。神々も、そして人間も一枚岩ではないことをようやく窺い知ることができます。
「インターミッション」による挿話の数々が見逃せない場面ばかりだったという印象です。
そして新たに仕掛けてきた“ポセイドン”が好み全開の遊戯に、“フェイ”も油断大敵と
肝に銘じたことでしょう。こちらも憎めないキャラの神で今後の動向が楽しみ。ラストで
得られた勝利報酬に粋な要素を感じつつ、彼らの行先にあるものを見届けたいところです。