香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。 第五部・9巻は“グラオザム”との
決戦に臨む“ローゼマイン”が望む未来について“フェルディナンド”と共に向き合います。
(イラスト:椎名優 先生)
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“ローゼマイン”と“フェルディナンド”との関係をさも恋仲のように焚きつける、不躾な
“ヴィルフリート”に腹立たしさを覚えつつも外堀は形成されつつあるようなのは興味深い。
なんだかんだ言って気が置けない仲なのは言わずもがなですが要経過観察といったところか。
対峙する“グラオザム”の周到さもさることながら“ゲオルギーネ”の立ち回りにはだいぶ
振り回されました。「エーレンフェスト防衛線(後半)」でも各人の奮戦ぶりが垣間見える
中で“ヴェローニカ”のあの顔が見たかった、といっても過言ではなく。同情の余地もなく。
“フェルディナンド”の幸せを願って東奔西走してきた“ローゼマイン”にも今後の展望が
見えてきた、と思えば“ヒルシュール”から届く貴族院の不穏な動き。“ソランジュ”とも
連絡が取れない、という異常事態が陰謀劇の終結に待ったを掛ける展開。続きも要注視です。