2022年08月16日

『エロマンガ先生(13) エロマンガフェスティバル』

伏見つかさ 先生が贈る新たなる兄妹ラブコメディ。約3年ぶりの刊行を迎える第13巻は
“紗霧”と“マサムネ”の思い描く夢の形と、友人たちの未来を綴る最終巻となります。
(イラスト:かんざきひろ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/eromanga/322203000067.html


「世界妹」のアニメ化すら、「大好きな紗霧を幸せにする」“マサムネ”の夢の通過点。
“紗霧”がみんなと初詣に行ったり、“めぐみ”と直接会ってみたいと願う姿だけでも
感慨深いのに、仕事でもパートナーとして彼を支えようとする様子は言葉になりません。

“エルフ”や“ムラマサ”とのやり取りなどから、少し風刺の効いた「今」を描きつつ
“真希奈”と“月見里”の大一番で締め括ろうとする展開も“マサムネ”の成長の礎に
変えていくところが楽しくて。“紗霧”が約束を果たす姿も印象に残る場面であります。

何年と間が空いたとしても、読み始めるとすぐさまどんなキャラクターたちだったかが
思い出せる作品は中々なくて。そう思える一つに本作が在ることを今巻で実感した次第。
最後の一文に思いを馳せつつ、無事完結を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル