『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。』の 涼暮皐 先生が贈る新作は、機械生命群に支配
された世界を救う勇者に選ばれなかった青年が世界を救うべく人知れず戦う様を描きます。
(イラスト:GreeN 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/nameless/322203002004.html 】
滅びゆく星で子供たちに生きる術を授ける救道院で首席まで上り詰めた“レリン”の夢は
教会が決める《予言の英雄》になること。だが選ばれなかった彼は旧界遺物に望みを託し
人類文明圏外域へ単身旅立つ。そこで彼は機械少女“ウル”と運命の邂逅を果たすが──。
《予言の英雄》には救えない未来を“レリン”だけが救える、と豪語し補佐する“ウル”。
人類を脅かす機械生命をも圧倒する力を持つ彼女のどこか抜けた言動や、彼の無謀ぶりに
気が気でない“アミカ”の滑稽な素ぶりが数少ない救いなのではと思えるぐらいシリアス。
“ウル”が教会とは別に予言書を持つという真意。“アミカ”に迫る故人ヒロインの予兆。
そして“レリン”が運命に抗うため、人類を滅ぼす者と戦うため「アレ」を手にする因果。
彼は“ウル”と共に誰も知らない英雄譚をこの星に残せるのか、注目しておきたい所です。