2023年のTVアニメ放送に向け準備が進む、竹町 先生の痛快スパイファンタジー。第8巻は
「蛇」そして“白蜘蛛”の執念で窮地に陥る「灯」を目にした“サラ”が覚悟を決めます。
(イラスト:トマリ 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/202001spy/322203002018.html 】
「灯」に対し“アメリ”は冷静に構えるものの、CIM全体としては蔑視の対象でしかなく。
“白蜘蛛”の備えとしてCIMに裏切者がいることを想定する“グレーテ”の打診も響かず。
“モニカ”が問うた「理想のスパイ像」を掴む“サラ”の決意も及ばないのがもどかしい。
“白蜘蛛”が“クラウス”必殺を誓う「人類史上最悪の極罪を犯す」とはどういうことか。
「蛇」の一員となる過程や錚々たるスパイたちを裏切らせてきた能力、そして確執を抱く
決定的瞬間の流れから“クラウス”や「灯」の面々が窮地に陥った理由も得心がいきます。
“モニカ”が「蛇」を倒すために頼れと言った「炯眼」とは誰なのか。かの人物は本当に
「灯」の切り札となるのか。最後まで優劣が入れ替わり、手に汗握る話運びには只々驚嘆。
生き延びた「灯」掴んだ「焼闇計画」の一端がどんな嵐を巻き起こすか、次巻も注目です。