ひたき 先生の「第28回電撃小説大賞・銀賞」受賞作。脳と脊髄を人工素体に移植する技術
をもって第三次世界大戦を生き抜く特殊部隊が、世界の巨悪に立ち向かう顛末を描きます。
(イラスト:あさなや 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/mimicrygirls/322110000039.html 】
どんな重傷を負っても人工素体「ミミック」に着替えれば元通りに戦線復帰できる大戦下、
アメリカ合衆国大統領の乗る飛行機が爆破され、その娘がイタリアに残される事態が発生。
護衛任務に就くべく新素体に着替えた男性兵“クリスティ”の体は何故か少女の姿で──。
戸惑いが隠せない“クリスティ”の様子や、同じ境遇にある“マーリン”との絡みなどを
楽しみつつ、我儘な大統領の娘“メアリー”が彼、というか彼女らとの触れあいを通じて
心解けていく描写に微笑ましさを覚えます。まさに「可愛いは正義」を体現しているかと。
世界を股にかけミッションをクリアしながら敵の首謀者に迫っていく展開はまるで映画を
見ているかのような爽快があって。可愛い中にもミリタリー要素が全開で意外性もあって。
話の落としどころも面白くて。うまく一冊にまとめてきたと思います。オススメできます。