2022年07月13日

『聖剣学院の魔剣使い10』

志瑞祐 先生が贈る学園ソードファンタジー。第10巻は〈精霊王〉を退けた“レオニス”が
喪われた〈女神〉の声を突き止めるべく〈ヴォイド〉の支配する虚無世界の謎に迫ります。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)

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虚無世界とは何か。“レオニス”が示唆する、一つの推測が現実味を帯びてくるにつれて
彼の聞いた〈女神〉の声、そして〈女神〉の存在そのものに不信を感じずにはいられない
展開が続きます。あれだけ強気だった〈影の女王〉が放つ捨て台詞を気になるところです。

“レギーナ”も指摘する通り、これまでにだいぶ無理を重ねてきた“レオニス”。そんな
彼の所業を見せつけられてきた“咲耶”だからこそ出来るツッコミの鋭さに思わず苦笑い。
一連の流れで見せる、彼女の思いがけない一面も窺えて可愛らしいやら、微笑ましいやら。

話が進むにつれて重要な立場を担っていく“リーセリア”に今回も注目。“レオニス”も
思いも寄らない方法で彼の過去にも触れていく彼女が、彼の物語にどう踏み込んでいくか。
まずは新たに対峙してくる敵に抗う術を模索する過程を描く、次巻を楽しみしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル