TVアニメが放映開始を迎えた、紙城境介 先生が贈る同棲ラブコメ。第9巻は“いさな”の
才能に惚れこむ“水斗”と、それを危惧する“結女”。各々が抱く想いを見つめ直します。
(イラスト:たかやKi 先生)
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“いさな”の創作活動を後押しする喜びを、目指す将来すら変えようとするほどに感じる
“水斗”にまず驚きを感じる所で。そんな彼の機微を的確に突く“慶光院”の素性は話の
流れで察しがつくものの、今に至った経緯もまた驚くと共に考えさせられる要素があって。
“水斗”の心が“結女”から離れていくのを感じ、その身をもってしてでも繋ぎ止めよう
とする彼女の姿が切実すぎて、痛ましく思えるほどで。“いさな”の才能を知ってもなお
譲れない“結女”が想いを言葉にして彼にぶつける道を選べたのは一番の幸いだったかも。
「きょうだい会議」で挙げた様々な仮定の話を踏まえ、“結女”に対して“水斗”がどう
けじめをつけるのか。たかやKi 先生による挿絵の演出が全てを物語ってくれていてもう
大満足と言う他にはなくて。まだ最終巻じゃない、ということで次巻も楽しみに待ちます。