雨宮和希 先生が贈る青春ラブコメディ。第2巻は友だちとなった“護道”と“麻衣”が
元英雄・元魔女という頸木と積み重なる想いの間で揺れ動く不器用な恋愛模様を描きます。
(イラスト:えーる 先生)
【 https://lanove.kodansha.co.jp/books/2022/7/5.html 】
「友達になってくれ」と“護道”が言ってくれたのが嬉しくて、その感情が言葉や態度に
出てしまう“麻衣”が可愛いのなんの。それでいながら彼の言葉をそのままに受け止めて
一線を画してしまうあたり「面倒くさい人だな!」と呆れますし、もどかしく思いますし。
「やりたいことを見つけた」という“護道”の気持ちを嫌というほどに察した“比奈”の
切ない気持ち。彼女の想いを知った“麻衣”の頑なな決意。そこにタイミングが悪い彼の
あの発言がもたらした、身から出た錆とも言える展開は悲劇なのにどこか喜劇的でもあり。
拗れまくった“護道”と“麻衣”の関係を修復するには言葉しかない、ということで応酬
する姿は見ているこっちが恥ずかしくなるほど。世界を選び不幸になった2人だからこそ、
人を選んで幸せになってほしい。そう思える物語を描き切った 雨宮 先生に心から感謝を。