綾里けいし 先生が贈るく現代伝奇ミステリ。第2巻は「かみさま」亡き「藤咲」の家から
逃亡を続ける“藤花”と“朔”が未来視の力を持つ「永瀬」の家の陰謀に巻き込まれます。
(イラスト:生川 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530742 】
逃亡中のホテルでようやくイチャイチャできるかと思った矢先、占女の導きにより訪れた
“未知留”に水を差される“藤花”と“朔”。「かみさま」より劣る「永瀬」の力を補う
ため“朔”が持つ「異能を強める目」を欲するのも道理とはいえ“藤花”には迷惑な話で。
泳がない金魚、首のない死体、永瀬の深部。異能と共に、永瀬の闇に触れていく“藤花”。
「永瀬の本物」が抱く疑念に触れ、「永瀬の本物」を守る者たちの思念に直面する“朔”。
時の流れを掴んでいく“未知留”に命運を握られる2人が、共に死を覚悟するのも道理で。
緊張の糸を緩めるかのように登場した“甲斐羅”。登場した意味はすぐ察しがつくものの、
フラッシュバックするプロローグや口絵の意味が“藤花”と“朔”を苛む展開に驚かされ、
エピローグが語る言葉の数々に目を疑うばかりで。続きが出るまでもどかしさが募ります。