真代屋秀晃 先生が贈る青春恋愛劇。第2巻は“夜瑠”からの熱い恋情よりも友情を優先
しきれない“純也”の葛藤とは別に、親友五人組の関係が揺れ動いていく兆しを描きます。
(イラスト:みすみ 先生)
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GKD、こと「グループ内で彼女を作らない同盟」を守りたい気持ちは今も持ち続けながら
“夜瑠”からの「内緒で付き合う」という提案を振り払いきれない“純也”の心の描写が
生々しくて。彼しかいない、と背水の陣で臨む彼女が病んでしまうのかと不安になる程で。
綱を渡るかのような“純也”と“夜瑠”の距離感、揺らぐ感情を“青嵐”がバンド活動に
燃える文化祭や、恋に焦がれた彼女が辿った生き様がこれでもかと追い込んでいく展開は
これまた驚愕。「秘密で後ろめたくて、誰にも言えない裏切りの物語」へと誘われました。
同盟を揺るがす決定的な事案とは別に“新太郎”が本音を打ち明けたと思えば、前々から
思わせぶりな“火乃子”も動き出して。思う所ある“青嵐”、「秘密」を抱える“純也”、
秘密の恋に泥濘する“夜瑠”、それぞれの関係がこの先どう歪んでいくのか気になります。