しめさば 先生が贈るサラリーマンと女子高生の日常ラブコメディ。本編完結のその後を
描く外伝は、“沙優”が家へ戻った後の“吉田”と“後藤”が互いの感情と向き合います。
(イラスト:ぶーた 先生)
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“吉田”が自分のことを好きなのは分かっているはずなのに、踏み込ませない“後藤”の
心理を深堀りするほどに「こんなに面倒くさい人だったのか」と、彼に同情を禁じ得ない
悩ましく、もどかしい感情が募ります。“神田”の辛辣な言葉も得心がいくというもので。
赤裸々に本心を語る“神田”にせっつかれる形で臨んだ2人旅でも、恋愛に向いていない
“後藤”の本質的な部分が決定的な一歩を踏み出す邪魔をする所をみて「これは終わった」
と思うのも無理はなく。“吉田”との関係を拗らせた“三島”すら引くのも当然の流れで。
“後藤”のことが好きだ、とあれ程までに主張している“吉田”を信じていないかの様な
「たられば話」に彼女が持ち込んでしまうのも“沙優”という存在、影響力の大きさ故か。
“沙優”と再会を果たす“吉田”がどんな「答え」を出すのか、下巻から目が離せません。