2022年04月29日

『結婚が前提のラブコメ6』

栗ノ原草介 先生が贈る婚活ラブコメ。第6巻は“縁太郎”が“カレン”と“結衣”からの
好意を受け止められない理由と、業界再編の荒波に向き合う顛末を描く最終巻となります。
(イラスト:吉田ばな 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530629


父親と婚活の考え方で揉めて、“縁太郎”の家になし崩し的に転がり込んできた“結衣”。
“マリア”のサポートを受けつつ、譲れない彼への不意打ちに焦りが隠せない“カレン”。
それでも選べない彼の心の頸木を解き放つために決め手となったあの一言がまず印象深い。

人生の伴侶を決めたとはいえ、「娘を一生しあわせに出来るのか」と相手の父に問われて
言い淀む“縁太郎”は不安を突かれた形で。しかも結婚相談所・連合会の解散危機という
重圧も掛かって。“誠”に相談に乗ってもらっても打つ手なし、からの逆転劇がまた熱い。

婚活って、より良い結果に向けて努力できる部分はあるものの、運命の人と出会えるかは
「縁」があるかどうか、それを掴めるかどうかが鍵なんだ。そんな想いを、自分の経験を
振り返りながら再認識させてくれたお話でもありました。無事完結をここに祝う次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル