久追遥希 先生が贈る学園頭脳ゲーム&ラブコメ。第10巻は《アルビオン》の“越智”に
予言された最悪の未来を回避すべく“緋呂斗”が超難易度の疑似恋愛ゲームに挑みます。
(イラスト:konomi 先生(きのこのみ))
【 https://mfbunkoj.jp/product/liar-liar/322111001013.html 】
女性遍歴に探りを入れてくる“更紗”や、パートナーとしての強い決意を見せる“白雪”。
思わせぶりな2人がいれば内容不明の《疑似恋愛ゲーム:CQ》もどうにかなる、と素直に
いかせてくれない設定、譲れない特別報酬に“緋呂斗”が悲鳴をあげたくなるのも道理で。
“鈴蘭”が言及した「例外」が鍵を握りそうなのは、序盤の競技展開で推測がつくものの
依然、勝利に至るまでの道のりは険しくて。ここでもあきらめの悪い“緋呂斗”が如何に
してそれをもぎ取ろうとするか、“更紗”たちの心にも火をつけるやり口がまた興味深い。
その間にも因縁の対決を乗り越え、託された期待にも応えて辿り着いた結末。「属性」を
使った機微の描写やゲームを超えた恋愛模様など、何かと含みを持たせた演出にも要注目。
一難去ってまた一難、“緋呂斗”を悩ませる予感が手繰り寄せる未来も気になる所です。