TVアニメが放映開始の時を迎える、虎走かける 先生が贈る本格ファンタジー。第5巻は
“ロス”でも渡れない死の海を越えた新世界からの来訪者が新たな冒険を呼び起こします。
(イラスト:いわさきたかし 先生 一部キャラクター原案:しずまよしのり 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2022/4/1.html 】
【 https://www.tbs.co.jp/anime/reimeiki/ 】
“セービル”が作る魔法薬が世の中を変えていく中、違法なものを売りさばくウサ耳美女
“ハル・ベル”を捕まえたら、新世界の存在と現状を知ることになる導入部。死の海域と
呼ばれる海を越えて交易する、というハードルを易々と超える“ゼロ”が相変わらず凄い。
魔力回復薬を大量に求めるほど魔力不足に陥る新世界。そこに“ハル・ベル”が“ホルト”
だけに従う理由や獣堕ちを隷獣扱いする“ダナ・リル”、その娘“ウツワ”の選民思想が
浮き彫りになってくることで“ロス”たちの目的に翳りが見え始めてくる雰囲気がヤバい。
好奇心にあふれる異文化の邂逅が、やがて諍いの火種に。新世界と禁足地の狭間で揺れる
立場に置かれた“ハル・ベル”が求められた選択にどう答えるか。それに“ロス”たちは
どう応えるか。抱く感情を知らぬ“ダナ・リル”たちに憐れみを抱きつつ次巻を待ちます。