2022年03月30日

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦13』

細音啓 先生が贈る大人気王道ファンタジー。TVアニメの続編制作を決めて贈る第13巻は
宿敵に命運を預けた“キッシング”が倒すべき“イリーティア”の力の根源に触れます。
(イラスト:猫鍋蒼 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201705kimitoboku/322110001235.html


「帝国」対「皇庁」、という二項対立ではすでになくなった世界で燻ぶる月と太陽の対立。
“キッシング”が示唆した“イリーティア”の星霊術にも対抗せしめると暗躍しつづける
“タリスマン”たちの狙いは功を奏するか。直接対決の結果、その先がまず気になる所で。

緊張感の高まる中、捕虜生活を強いられるはずの“アリステーゼ”が“イスカ”たちとの
共同生活を楽しんでいるやり取りが癒しになるというか、救いというか。それを踏まえて
「隣で戦ってくれる騎士」の意識を強くするあの場面が未来の可能性を予感させて好感触。

“ミスミス”が抱く不安を“璃洒”がフォローしてたり。“シスベル”をぞんざいに扱う
“ジン”とのコンビも満更じゃない感じだったり。“イリーティア”との決戦のほかにも
見どころがいっぱいの今巻から更に巻き起こりそうな混乱の兆し。次巻も目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル