2022年03月29日

『古き掟の魔法騎士IV』

羊太郎 先生が贈る、教官騎士に導かれし王子の英雄譚。第4巻はドラグニール帝国の侵攻
に揺れるキャルバニア王国、更に“アルヴィン”に“エンデア”の悪意が襲い掛かります。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)

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「魔王を倒す」という名目のもと“ウォルフ”が王国、いや“アルヴィン”へ突き付けた
理不尽な要求。突っぱねようとする“アルヴィン”の強い心を折りにくる彼の卑劣な策に
憤りを覚えつつあの口絵に繋がってしまう境遇も致し方ないとやるせなく思う所もあって。

そんな苦境に立たされる“アルヴィン”をこれまでも、そしてこれからも一人の王として
扱い続ける“シド”が魅せる、騎士としての矜持。これで心が震わないなどあるものかと。
2人だけ戦うことになるかもしれない王たる覚悟を汲んでくれる仲間たちの志もまた熱い。

“ウォルフ”が“アルヴィン”に固執する理由も踏まえ、すべては精霊降誕祭の結果へと
ゆだねられていく・・・はずが、ここでも“フローラ”の暗躍と、何よりも“エンデア”が
抱き続ける確執がついに表立って牙を剥く形に。かの王と騎士はどう向き合うか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル