七菜なな 先生が贈る青春〈友情〉ラブコメディ。第5巻は“悠宇”との二人旅を続ける
“凛音”が、彼に仕向けられた“紅葉”の揺さぶりを前に様々なすれ違いを実感します。
(イラスト:Parum 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/danjoru/322110000048.html 】
事の次第を知るべく“真木島”を尋問したり、直接“凛音”へ釘を刺したりする“日葵”
ではありますが、どこか攻めきらないのは「彼女」としての地位を確立させたがゆえか。
今回“紅葉”の仕組んだ策にまんまと乗る“悠宇”を支援できるのは彼女だけでしたし。
クリエイター見習いの“天馬”と“早苗”に出会った“悠宇”が意気投合し、刺激され、
“凛音”と過ごす時間よりもクリエイターとしての自分を優先させたくなるのも当然で。
そこから彼と彼女の「親友」という関係の不自然さが次々と露呈していくのが切なくて。
プロのクリエイターとして自分の作品を売る、とはどういうことか。“天馬”の個展に
紛れ込んだ“悠宇”に鋭い指摘をした人物も気になりますが、まずは打ち込まれた楔に
よって「気付き」を得た彼、「距離」を覚えた“凛音”の進む道の行方が気になります。