猿渡かざみ 先生が贈る青春ラブコメ。第6巻は“颯太”への好意が溢れて恥ずかしさから
塩対応を見せてしまう“こはる”に彼との交際を脅かす存在と、不測の事態が出現します。
(イラスト:Aちき 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530575 】
佐藤さんと言えば塩対応。忘れかけていた記憶を呼び覚ませる冒頭のくだり。別れ話かと
食いついてきたミンスタグラム6万フォロワー超えの“姫茴”も呆れる痴話ゲンカですが
“颯太”や読み手としては振り出しに戻ってしまったのか、と焦ってしまったりする訳で。
喫茶店巡りを契機に“姫茴”が“颯太”へ好意を募らせていたり、彼とすれ違いを重ねる
“こはる”には不利な状況が続く展開。彼女失格、という気持ちに陥るほど追い込まれる
彼女を叱咤激励する役回りが彼ではなく「そっちか!」という意外性にまず驚かされます。
“颯太”を好きな想いは“姫茴”に負けない、と意気込む“こはる”が“姫茴”の持ち味
「ミンスタグラム」そして「スイッチ」というキーワードを活かしてそのままお返しする
流れから彼女の成長も窺えてスッキリ。“姫茴”の反応も実に好感触。続きも楽しみです。