志瑞祐 先生が贈る学園ソードファンタジー。第9巻は“リーセリア”たちの元へ帰還した
“レオニス”が〈ヴォイド〉に相対する「魔王」として世界の命運にかかわっていきます。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)
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〈ヴォイド〉が闊歩する異世界との繋がり。〈第〇八戦術都市〉において発生する異常。
“アレクシオス”が密かに抱える計画が“レオニス”の抱いていた不可解な穴を埋める
展開に、二項対立では収まらない彼らの関係とその変化も窺えて興味深さを覚えました。
“ブラッカス”の進言した敵の本拠地があるという「エリュシオン学院」に舞台を移して
“レオニス”が早速、災難な目に遭うあたりは微笑ましく、まさに戦士の休息といった所。
ここは“シャトレス”の察しの良さにもぜひ注目して見ていただきたい場面でもあります。
油断していた訳ではないものの、後手を取る形となる“レオニス”たちが新たなる敵を
前にしてどう動くか。“シャーリ”と“リーセリア”の師弟関係にも目を見張りながら
彼が聞いたかもしれないあの声が意味深長な余韻を残す引き具合で、次巻も要注目です。