2022年03月11日

『じつは義妹でした。2 〜最近できた義理の弟の距離感がやたら近いわけ〜』

白井ムク 先生が贈る兄妹いちゃラブコメ。第2巻は“晶”が人見知りの克服を目的として
学園祭にてロミオを演じる決意を“涼太”が後押しすることで深まっていく絆を描きます。
(イラスト:千種みのり 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/202111jitsuimo/322111001057.html


距離を縮めれば問題ないよね、と攻める“晶”を責めつつも意識せざるを得ない“涼太”。
そんな彼女も外に出れば「借りてきた猫モード」になることは悩みとして気にしていて。
“ひなた”と共に演劇部の手伝いをする流れで“晶”が転機を図ろうとするのが話の軸。

練習に苦戦する“晶”を“涼太”が手伝うことで発生するイベントの数々も押さえつつ、
“光惺”と“ひなた”のちょっと込み入った兄妹関係にも触れていく構成に注目。妹の
もどかしく、後ろめたいような感情を兄としてどう見極め、受け止めるのかが印象深い。

様々な思惑とトラブルを抱えて迎える「ロミオとジュリエット」がどう大団円に繋げて
いくのかを見ていただきたい。一番の立役者は演劇部の部長だったのかも知れませんが。
“涼太”が“建”に対して立てた約束がどこまで有効なのか、引き続き見守りたい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル