衣笠彰梧 先生が贈る新たな学園黙示録。2年生編・第6巻は“櫛田”により亀裂の入った
“鈴音”たちのクラスにも無情に迫る体育祭。“綾小路”にも想定外の展開を見届けます。
(イラスト:トモセシュンサク 先生)
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“波瑠加”と“王”、そして“櫛田”の連続欠席。各々が負う心の傷をどう補っていくか。
“櫛田”との直接対決は正直“鈴音”の手に余るのでは、と心配でしたが興味深い着地点。
彼女よりもまず“綾小路”を頼ろうとする人たちをたしなめる彼の姿勢も着目すべき要素。
学年を超えた競技になることも踏まえて“鈴音”がAクラスを狙うために練り上げた作戦。
そのために“綾小路”が“坂柳”の介入を絶対に防ぐと誓った根拠がなるほど納得の一言。
“須藤”の変化など、彼が決めていたというテーマが活かされているようにも感じました。
満場一致特別試験の結果が正しかったのか迷っていた“鈴音”も体育祭を通じて確信へと
変えていった一方、未だ納得していない者たちによる内紛の火種が燻ぶっているのも事実。
今回提示された新制度の扱いも気になりますし、続く彼女の苦難を見届けたいところです。