2022年03月07日

『ぼくたちのリメイク10 エンドロール』

木緒なち 先生が贈る青春リメイクストーリー。第10巻は学生とプロ、二足の草鞋を履く
“貫之”たちを見て距離感を覚える“恭也”が改めて自分の立ち位置を見定め始めます。
(イラスト:えれっと 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/bokutachi-remake/322108000967.html


4回生となった“恭也”たちに課せられた卒業制作。すでにクリエイターとして活動する
“貫之”たちが抱える仕事と比べれば自然と力の入れどころに違いが出てくるのも必然で。
“加納”先生が助言した「もっとも大切なもの」を探し求める“恭也”の葛藤が歯痒くて。

実績も残せないままアルバイトを続ける“恭也”の勤務先で発生した、未曽有のトラブル。
仕方がないでは済ませたくないこれまでの経験から土壇場で導き出した、起死回生の企画。
「チームきたやま」としてやり残したことに全力で臨む彼の活き活きとした姿が印象的で。

“九路田”が挙げた異論。“堀井”の示した指摘。そして“茉平”と交わした、あの約束。
すべてが良い方向へ進み始めた瞬間に、“恭也”が気づいた孤独の正体。エンディングを
迎えた彼は「今」、どの世界に立っているのか。続く最終章の到来が待ち遠しい限りです。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル