坂 先生の「電撃の新文芸2周年記念コンテスト〈熱い師弟関係〉部門・大賞」受賞作品。
魔女の師から余命一年を宣告された見習い魔女が何を思い、どう生きぬくかを描きます。
(イラスト:コレフジ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322106001099.html 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887510509 】
七賢人の一人、千里眼で全てを見通す永年の魔女“ファウスト”。その弟子“メグ”は
師から一年後に死ぬことと、命の種を使えば助かることが告げられる。しかし千人分の
嬉し涙を集める必要があって、いくら前向きな彼女でも生きる意味を失いかけるが──。
17歳の少女でありながら三下じみたオッサンのような言動の“メグ”が、様々な人々と
出会い、その悩みや運命に触れ、未熟ながらも助けになろうと奮闘する姿が実に健気で。
特に、魔法を学ぶ理由や生きる意味を見つめ直した“ソフィ”との顛末が印象深いです。
時に挫けそうになったり、時に思い高ぶる“メグ”をなんだかんだと見守り、叱咤激励
しては魔女としての生き様を教え込む“ファウスト”の振舞いも見所と言えるでしょう。
エピローグにある「独白」で示された物語の道筋がどう綴られていくか興味が湧きます。
2022年01月04日
2022年01月03日
『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン NEXT BOX GTA喧嘩と花火』
川上稔 先生が贈る大人気戦国学園ファンタジー。物語の隙間を埋めるガールズトークを
アイコントーク化して贈る第4巻は本編完結後に起きた瑞典総長を巡る騒動を回想します。
(イラスト:さとやす 先生(TENKY))
【 https://dengekibunko.jp/product/horizon_nextbox/322106001097.html 】
例えて言うなら、TRPGリプレイの原稿を参加者も、外野も入り交じってあることないこと
作り上げていくノリが相変わらず読んでいて楽しい。史実以外の雑学要素も差し込まれて
話に深みが増します。“豊”たちの世代も慣れてきたので四方八方からネタが来る雰囲気。
運命事変を解決した武蔵という場を使って行われる相対、更に外交交渉の数々。その中で
瑞典総長“クリスティーナ”の強制送還が直訴されたことが今回の話の軸。しかも派閥に
よって思惑に違いがあるため選択肢を誤ると武蔵が不利になる恐れもあるから、さあ大変。
冒頭で示された相対による神への奉納、そして代演。さらに勝負の落とし所が瑞典総長の
扱いを決める糸口にもつながる展開が面白い。ラブラブな花火を堪能させてもらいました。
デビュー25周年の 川上稔 先生をお祝いしつつ、GTA ほか諸々の展望も期待する次第です。
◆「川上稔デビュー25周年」お祝いまとめ
【 https://togetter.com/li/1814505 】
アイコントーク化して贈る第4巻は本編完結後に起きた瑞典総長を巡る騒動を回想します。
(イラスト:さとやす 先生(TENKY))
【 https://dengekibunko.jp/product/horizon_nextbox/322106001097.html 】
例えて言うなら、TRPGリプレイの原稿を参加者も、外野も入り交じってあることないこと
作り上げていくノリが相変わらず読んでいて楽しい。史実以外の雑学要素も差し込まれて
話に深みが増します。“豊”たちの世代も慣れてきたので四方八方からネタが来る雰囲気。
運命事変を解決した武蔵という場を使って行われる相対、更に外交交渉の数々。その中で
瑞典総長“クリスティーナ”の強制送還が直訴されたことが今回の話の軸。しかも派閥に
よって思惑に違いがあるため選択肢を誤ると武蔵が不利になる恐れもあるから、さあ大変。
冒頭で示された相対による神への奉納、そして代演。さらに勝負の落とし所が瑞典総長の
扱いを決める糸口にもつながる展開が面白い。ラブラブな花火を堪能させてもらいました。
デビュー25周年の 川上稔 先生をお祝いしつつ、GTA ほか諸々の展望も期待する次第です。
◆「川上稔デビュー25周年」お祝いまとめ
【 https://togetter.com/li/1814505 】