2022年01月31日

『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録II』

ロケット商会 先生が贈るアクションファンタジー。第2巻は“テオリッタ”の護衛任務、
敵地潜入、拠点防衛と任務を遂行する“ザイロ”たちが「勇者」である意味を問います。
(イラスト:めふぃすと 先生)

https://dengekibunko.jp/product/yushakei/322108000043.html
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935149052


“ザイロ”に名前呼びを許した“キヴィア”。勇者たる彼との婚約を望む“フレンシィ”。
意味深長な両者の対立や、“テオリッタ”の相変わらずな天真爛漫ぶりを見るとついつい
微笑ましくなる所ですが、女神を狙う「共生派」の悪意には緊迫感を覚えずにいられない。

迫りくる危機を前に“ツァーヴ”のセンスが、“ジェイス”に随伴する竜の暴力的な力が、
“ライノー”の精密射撃が、要所で的確に魅せてくれる演出が熱い。“キヴィア”だけで
なく“フレンシィ”も腕に覚えあり、と“ザイロ”を度々支援する場面には驚かされます。

ヨーフ市を守る総力戦、その結果も踏まえて“ザイロ”たちの存在も聞こえがいい流れが
形成されたところで「あること」に気づいてしまった人物の顛末。目にした真相と決断が
もたらした選択肢と、垣間見る勇者の秘密が物語にどう作用するか。続きに要注目です。

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2022年01月28日

『女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話5』

みかみてれん 先生が贈る大人気ガールズコメディ。元となる同人誌の枠を超え書き下ろし
となる第5巻は進級した“鞠佳”が新たな人間関係に思いを巡らせ頭を悩ませていきます。
(イラスト:緜 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815611385/


冒頭、“鞠佳”の浮気疑惑から始まって波乱の幕開けか、と思えば“絢”との絆の深さを
見せつけられ、すでに「ありえない」ことがありえない状態になっている2人。その絆に
ヒビを入れかねない級友“柚姫”の登場と、彼女の告げた「パン」が初耳で驚かされます。

新年度を迎えたことでもう一つ変わる環境が“アスタロッテ”の入学。賑わう中、彼女が
知らせる“可憐”のお悩みを解決すべく彼女の店で臨時バイトを務める“鞠佳”の決意は
称賛に価します。そんな“鞠佳”を翻弄するバーの面々が個性強くて、これがまた面白い。

その中の一人、“シオリ”に見せる“絢”の普段らしからぬ姿に“鞠佳”が嫉妬する様子
からラストの決意へ繋がる顛末を経て2人の仲がさらに深化したように見せるのが印象的。
未解決に見える“悠愛”たちも声を荒げる“柚姫”との問題はどうなるのか気になります。

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2022年01月27日

『天才王子の赤字国家再生術11〜そうだ、売国しよう〜』

TVアニメが放映を迎えた、鳥羽徹 先生が贈る弱小国家運営譚。第11巻は帝位争奪戦に
“ロウェルミナ”が王手を掛ける局面で、かつての学友たちが起死回生の道を模索します。
(イラスト:ファルまろ 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815614591/
https://tensaiouji-anime.com/


昔の友で今は陣営を分かつ“グレン”や“ストラング”へ早々に最後通牒を突きつける
“ロウェルミナ”の思惑通りに進まないのが本作らしい。その駆け引きに巻き込まれる
“ウェイン”が彼女の狙い通りに動くはずもなく。帝位争奪戦の混迷ぶりがまた面白い。

“グレン”や“ストラング”、“ロウェルミナ”が互いに互いを尊敬し、切磋琢磨した
学生時代を振り返りつつ、5人の中で誰が一番優れているのかを試したくなる悪戯心を
描く場面が興味深い。それを見る“リアーヌ”が呆気にとられるのも分かるというもの。

強き皇帝を決める最終決戦に至るまでの道程、その結果は見て確かめていただくとして、
その裏で“ウェイン”を疎ましく思う者たちがいよいよ目立ってきたのが気になる上に
“ニニム”も今回の件を踏まえて思う所ある様子なのが意外で、続きも目が離せません。

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2022年01月26日

『ひきこまり吸血姫の悶々7』

小林湖底 先生が贈るコミカルファンタジー。第7巻は丞相の横行が目立つ「夭仙郷」で
姫“リンズ”が彼と結婚させられそうになる窮地を救うべく“コマリ”が立ち上がります。
(イラスト:りいちゅ 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815613785/


素知らぬふりで“リンズ”を平気で幽閉する丞相“シーカイ”の悪役ぶりが目につく今巻。
“リンズ”の身に迫る危険を知り、動悸が激しくなる“コマリ”が感情を持て余すのには
ワケがあって。それを知る由もない彼女がかの国へ乗り込む姿は明らかに無茶で、無謀で。

“リンズ”を取り合う形で“シーカイ”と戦争に臨む“コマリ”が彼をどう打破するのか、
という駆け引きが突如、流れを変えていく中で姫と丞相の言動、その見方が一変していく
話運びに驚かされます。起因となる「夭仙郷」の秘密には切なさを覚えずにいられません。

孤紅の恤を発動すればそれで終わり、ではすまない敵を前に奮戦する“コマリ”。何より
“リンズ”を助けたい、という感情が前面に表れている彼女を見ているとスカッとします。
“ヴィル”も油断のならない局面を迎えるラストに、続きが気になって仕方がありません。

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2022年01月25日

『魔女学園最強のボクが、実は男だと思うまい』

『才女のお世話』などの人気作を上梓し続ける 坂石遊作 先生が「電撃文庫」に初登場。
国を守る騎士団と魔女たちの諍いに巻き込まれていく少年騎士の数奇な運命を描きます。
(イラスト:トモゼロ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322109000019.html


魂を使い身体能力を高められるのは男性だけ。一方で、魔法を行使できるのは女性のみ。
男性は騎士として、女性は魔女として治安を守る国で意識する互いの溝は深まるばかり。
事態を苦慮する団長で兄の“カイ”から下された密命に“ユート”は従うしかなく──。

女装しても違和感のない“ユート”が男子禁制の魔女学園へ潜入して遭遇する魔女候補
の女の子たち、避けられないトラブルとそれを解決する顛末の数々が読んでいて面白い。
特に相部屋となる“メイファ”の彼に対する印象の変化が微笑ましくて思わずニヨニヨ。

“ユート”が編入されたときに学園長から問いかけられたあの一言。それが騎士と魔女
という対立の構図を超えた、世界の運命を左右する秘密に繋がっていく展開が興味深い。
今回、話の軸となった“メイファ”以外もどう掘り下げていくのか。次巻も楽しみです。

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2022年01月24日

『天使は炭酸しか飲まない』

『美少女と距離を置く方法』を上梓してきた 丸深まろやか 先生が「電撃文庫」に初登場。
天使として人の恋路を後押しする少年が恋多き少女を救う、すこし不思議な青春物語です。
(イラスト:Nagu 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322105000018.html


「久世山高校には恋を導く天使がいる」。そんな噂を「顔に触れた相手の想い人がわかる」
能力で可能にする“伊緒”。彼が真相を隠しつつ活動を続けるある日、校内で三大美女の
一人と称される“湊”から「久世山の天使」に頼みたいことがある、と詰め寄られて──。

“湊”の惚れ癖、その原因を突き止める過程で互いを知り合うやり取りが実にこそばゆい。
“伊緒”が“彩羽”へ問いかけ続ける独白。“湊”に抱かれる思慕、そして嫉妬。やがて
彼が一つの結論に辿り着いてからが物語の本番。天使の本分が問われる展開に惹かれます。

“亜貴”や“玲児”といった良き理解者の助言を糧に、「天使は炭酸しか飲まない」その
理由を武器に、涙を流す“湊”を救いに行く“伊緒”の行動がもう素晴らしくて、素敵で。
“有希人”の言葉がよぎるエピローグの内容も見所。爽やかな読了感を味わえる秀作です。

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2022年01月21日

『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件5.5 SS冊子付き特装版』

佐伯さん 先生が贈る甘く焦れったい恋の物語。5.5巻と銘打つのは初の書き下ろし短編集。
120Pを超えるSS冊子付き特装版には購入特典のショートストーリー等から35編を収録です。
(イラスト:はねこと 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815612917/


一番の友人“千歳”に「天然小悪魔」と称されるほど“周”に対して迂闊すぎる“真昼”。
そんな彼女の油断する姿を見ても耐え忍ぶしかない彼。2人の何気ない日常の一部を見る
だけでも楽しい。本作の面白さ、神髄を再認識させてくれる短編集ではないかと思います。

“周”や“真昼”の話だけでなく、“優太”の思うところが聞けたり、“千歳”が“優太”
と交際するにあたって意外な一面を覗かせる昔語りがあったり、“優太”が“周”と友人
として構い始めた顛末を語るナイショ話が交わされたり、とサイドストーリーも万全です。

特装版に収録のSSを読むと、時系列に沿って“真昼”が“周”に抱く印象が、彼の魅力を
自分だけが知る優越感、それに伴う独占欲の高まりを伴って変化しているのが分かります。
はねこと先生の蠱惑的なイラストに基づく「小悪魔の誘惑」が現実になる日を夢見てます。

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2022年01月20日

『ひだまりで彼女はたまに笑う。2』

高橋徹 先生が贈るラブコメディ。第2巻は“伊織”が“楓”との関係が進展していると
感じつつある中、さらに名前で呼び合う仲になることを夢見て手探りで進む道を探ります。
(イラスト:椎名くろ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322109000022.html


飼い猫の“コタロー”を練習台にする“伊織”の涙ぐましい努力に「頑張れ」と思わず
応援したくなる中、その愛猫をきっかけにして心の距離を縮めていく展開が微笑ましい。
物怖じしない“ひより”が“美鈴”とすぐに仲良くなる対称的な様子も実に良いもので。

“伊織”を後押しする“湊”と“美鈴”が一緒にお出かけする睦まじい姿を影で見守る
“楓”は心配性というか何と言うか。翻って、男同士の会話を聞いていた“楓”がその
未来を想像して満更でもない様子を見て「あと一押しか」と思わずにはいられない訳で。

そして迎えた夏祭り、そしてダブルデート。“美鈴”も着実に歩み寄りを見せる一方で
“伊織”たちは祭りの中でも、その後もこそばゆいやり取りを見せつけてくれています。
“ひより”は兄思いの良い子です。この先を描くとするなら先生の腕の見せ所でしょうか。

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2022年01月19日

『わたし以外とのラブコメは許さないんだからね(5)』

羽場楽人 先生が贈る、告白で幕が開くラブコメ戦線。第5巻は文化祭の準備、軽音楽部の
練習と忙しい“希墨”が“朝姫”に訪れる思いがけない転機を前に自身の姿勢を貫きます。
(イラスト:イコモチ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/watalove/322109000008.html


バンドの成功を目指して“叶”のスパルタ練習についていこうとする“希墨”が忙しくも
“ヨルカ”の成長を期してあれこれ手を回す辺り、まさに気遣いの人。文化祭が近づくに
つれて“アリア”の功績、有能ぶりが改めて浮き彫りになるところがまず印象に残ります。

そんな中、気もそぞろな“朝姫”から突如「助けて」と頼られる“希墨”が、いの一番と
駆けつけようとする姿に“ヨルカ”がかけた言葉の数々にどっしりとした正妻感と、恋人
としての苦悩がないまぜになっている繊細な機微が窺えるのが微笑ましくて、羨ましくて。

踏ん切りをつけた“希墨”が全力でバンド演奏に向き合った結果、ハイテンション気味に
漢を見せてくれた点は拍手を送りたい。そんな彼に“ヨルカ”も魅せられるというもので。
伝説も残して大団円、で終わらない引き具合に2人はどう対応するのか。次巻も注目です。

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2022年01月18日

『恋は双子で割り切れない3』

高村資本 先生が贈る初恋こじらせ系双子ラブコメ。第3巻は“琉実”と“那織”の間で
葛藤する“純”の心を知りながら“那織”が彼に対してあの手この手で攻勢を仕掛けます。
(イラスト:あるみっく 先生)

https://dengekibunko.jp/product/futakire/322109000009.html


“亀嵩”たちと共に謎部活を立ち上げて“純”と一緒にいる時間を奪いにかかる“那織”。
功を奏して部室を賭けた勝負に向けて2人がべったりなことに気付くのが遅れる“琉実”。
深く静かに、けれど激しい恋の駆け引きが始まる三角関係に目が離せない展開が続きます。

“麗良”に相談しつつも、“坂口”から告白された件に気持ちの整理がつかない“琉実”。
“純”に引き留めてほしい姉の心情を逆手にとって着実に彼へ罠を仕掛けてくる“那織”。
姉妹のことを共に大事だからこそ結論が出せないと明かす“純”は真摯なのか臆病なのか。

煮え切らない“純”へ、同じようにドキドキを味わってもらうべく打った“那織”の一手。
受け入れながらも拒む2人に対し指摘する“森脇”の言葉が正鵠を射るのかも知れません。
迷走する“純”に投げかけられたあの一言がどんな波紋を呼ぶか、次巻の展開も注目です。

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2022年01月17日

『わたし、二番目の彼女でいいから。2』

西条陽 先生が描く少年少女の不健全な恋愛模様。第2巻は「二番目でいい」と心に決めた
はずの“桐島”や“早坂”、そして“橘”の後ろめたくも後戻りできない想いに触れます。
(イラスト:Re岳 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322109000023.html


“早坂”は“柳”のことが本当に好きなのか、と疑いたくなるほど“桐島”への依存度が
強まる様子に“酒井”が彼へ釘を刺すのも納得。そんな状況を横目に“橘”が彼との絆を
心も体も使って深めていくのが強かで、それでいて羞恥心を残しているのが艶めかしくて。

“桐島”と“橘”、特に彼女へ釘を刺そうと現れた“浜波”が引くほどに拗れていく彼の
恋愛模様。流石に疑念を抱き始めた“柳”が気づかないのは奇跡に近い。その上で先輩が
「“浜波”が“柳”を好きだ」と察した“桐島”の抱いた感情もまたクズすぎて驚きます。

他人が持ってないものを欲しくなる「スノッブ効果」。これが何度も、効果的に使われる
のが印象深くて。“桐島”たちの不健全な関係に巻き込まれていく“浜波”も見所の一つ。
最後にやらかした彼へ持ち掛けられた意外な提案。これは続きが気になって仕方ないです。

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2022年01月14日

『恋は夜空をわたって』

聴くanimeレーベル「STUDIO koemee」の第1弾作品で脚本を担当した 岬鷺宮 先生が自ら
小説化。気になる女の子の想いを配信で知った少年、両者の機微を描く青春ラブコメです。
(イラスト:しゅがお 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322109000024.html
https://youtu.be/wu321ozS_w4


YouTuberの配信を聞きながら自室の勉強机に向き合う“壮一”は流れてきた声に耳を疑う。
何故なら後輩で同じ図書委員“御簾納”の声で普段ではありえない恋愛話をしているから。
しかも彼女が好きなのは彼らしく、日常では正反対の対応しか見てないだけに驚きで──。

“壮一”が“御簾納”のギャップを心苦しくも堪能する展開を読み手としても共にしつつ、
それぞれが振り返る思い出が実にこそばゆい。やがて「彼が配信を聞いているのでは」と
彼女が勘付き始めてから立場が逆転していく流れも見ていてついニヨニヨしてしまいます。

そもそも“壮一”は“御簾納”をどう思っているのか。彼の妹“二胡”が彼の心を的確に
捉えて、良い意味でけしかけて、あの決断に繋げたのが助演女優賞をあげたいくらい見事。
エピローグの先、“御簾納”が一矢報いたラストをぜひご覧いただきたい。オススメです。

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2022年01月13日

『クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。4』

YouTube漫画として展開されている同シリーズを、脚本を務める 天乃聖樹 先生が小説化。
第4巻は“才人”と“朱音”の同居生活を知る“真帆”の登場で波乱の展開を迎えます。
(イラスト:成海七海 先生 キャラクター原案・漫画:もすこんぶ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/daikirai_kekkon/322108000970.html


登場するや否や“才人”に猛アタックをかけてくる“真帆”。“朱音”の妹だと知らずに
応対する彼のツッコミ気質に感嘆しつつ、見せつけられる興味深い姉妹関係も良い掴み。
“糸青”が対抗意識を燃やして突飛な行動に出る一連の流れがセット、というのも面白い。

“陽鞠”も含めて仲良く遊園地へ出かけてみればラッキースケベな目に遭ったり、呪詛を
投げつけられたりと羨ましいことこの上ない“才人”。しかし彼もそう簡単に“真帆”に
篭絡されるワケがないのですが、姉にはそう見えなかったりするのが“真帆”の大誤算。

“才人”に対して自分と結婚しよう、と提案した“真帆”の真意、その背景にある真相。
実にいい子に育ってきたんだなぁ、ということが分かるのと同時に“朱音”にとっても
怪我の功名とも言える纏まり具合に一安心、とはいかない引き具合に緊張感が高まります。

posted by 秋野ソラ at 02:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2022年01月12日

『西野 〜学内カースト最下位にして異能世界最強の少年〜 12』

ぶんころり 先生が贈る学園異能青春ラブコメ。第12巻は修学旅行で“松浦”が“西野”へ
同じグループになることを提案したことから二年A組としても波乱の旅路が幕を開けます。
(イラスト:またのんき▼ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/nishino/322108000972.html


“松浦”の行動に対して“志水”が焦りを感じるところから「西野調教プロジェクト」を
提案するワケですが、結果としてさほど上手くいかないまでの顛末が本作らしいというか。
そしていつの間にか“ローズ”や“ガブリエラ”が何歩も出遅れている気がするというか。

旅行先がグアムというのも羨ましいと感じつつ、そのついでで受けた“ローズ”の仕事が
キツネにつままれたかのように上手くいっていない理由を探るあたりから状況が一変する
展開には呆気に取られます。醜態をさらす“ローズ”たちの姿を見せつけられるあたりに。

“西野”のハイスペックぶりに改めて驚かされつつ、思いがけない強敵に難航する状況を
“志水”が良い感じにまとめてくれるあたり、キーパーソンと言っても過言ではないかも。
そんな2人のラブコメが始まりそうにない引き具合からどう続くのか興味津々であります。

posted by 秋野ソラ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2022年01月11日

『無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる(2)』

紺野天龍 先生が贈るラブコメディ。第2巻は林間学校を前に〈アオハル・パーティ〉の
班へ新たに加わったメンバー2人が“美玖”の未来を左右することになる顛末を描きます。
(イラスト:塩かずのこ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322109000006.html


ガチなオタク“赤城”に金髪のギャル“能美”。新登場となる二人だが、両者は犬猿の仲。
なのに未来では結婚しているはずの二人で、このままでは宇宙消失の危機に繋がるという
突拍子もない秘密を知ってしまう“湊”がどうにか仲を取り持とうと奮闘するのが話の軸。

林間学校が始まる前、そして始まってからも“赤城”と“能美”が良い感じになる流れが
掴めないまま“天津風”が青春を謳歌する展開。どうなるの? と焦る気持ちを“湊”と
共に抱きつつ、彼が諦めずにある糸口を掴むあたりで思わずガッツポーズしたくなります。

“赤城”と“能美”が仲直りするまでの流れは堅実な作り込みで安心して読めるのが素敵。
それにしても作中に出てくるクイズは先生の自作、ということで難しすぎて脱帽しました。
危機を脱した結果として意味深長なあの独白へ繋がったのが興味深く、続きが楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2022年01月10日

『ダブルデート・デコレーション』

みかみてれん さんのC99新刊。「わたなれ」の“れな子”と“真唯”が2人でお出かけ中
に「ありおと」の“鞠佳”と“絢”の2人と遭遇する顛末を描くクロスオーバー作品です。
(イラスト:ゆぞうに さん 組版:古宮九時 さん)

https://teren-mikami.booth.pm/items/3567158


“鞠佳”が“真唯”をモデルとして知っていること、“真唯”が“絢”たちの様子を見て
自分たちと同類だと察してからダブルデート、そして「らぶらぶカップル五番勝負」へと
繋がっていく展開を“れな子”の視点、“鞠佳”の視点で連作短編として描いていく本作。

陰キャを自負する“れな子”が陽キャな面々にあてられてヘロヘロになるか、と思いきや
何かと気にかけてくれる“鞠佳”に助けられてデートを満喫しちゃうあたりは「強い」と
言うべきか。そして圧倒的に“真唯”はどこへ行っても、誰に対しても“真唯”だな、と。

対する“鞠佳”たちはどうか、と言うと「百日百合」をお読みの方なら察するに余りある
展開です。彼女の語る恋愛観を“れな子”がどう昇華するのか、興味深いものがあります。
ダブルデートにおける勝負の行方は「エピローグ」をお読みいただいて、ご堪能ください。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 同人誌

2022年01月09日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2021年下期」エントリー


楽園ノイズ(3)
 【21下ラノベ投票/9784049136821】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189015197.html

僕の愛したジークフリーデ 第2部 失われし王女の物語
 【21下ラノベ投票/9784049140026】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189010310.html

わたし、二番目の彼女でいいから。
 【21下ラノベ投票/9784049135831】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189008344.html

〆切前には百合が捗る(2)
 【21下ラノベ投票/9784815612023】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189091690.html

君は僕の後悔(2)
 【21下ラノベ投票/9784086314428】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189166694.html

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)(4)
 【21下ラノベ投票/9784086314398】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189105493.html

プロペラオペラ(5)
 【21下ラノベ投票/9784094530230】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188959845.html

灰原くんの強くて青春ニューゲーム(1)
 【21下ラノベ投票/9784798626802】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189182136.html

Babel IV 言葉を乱せし旅の終わり
 【21下ラノベ投票/9784049138276】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/188864226.html

サイレント・ウィッチII 沈黙の魔女の隠しごと
 【21下ラノベ投票/9784040742243】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/189066219.html


◆ 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2021年下期
 https://lightnovel.jp/best/2021_07-12/

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2022年01月07日

『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 14』

手島史詞 先生が贈る、不愛想魔王と箱入りエルフによるラブコメファンタジー。第14巻は
“ザガン”を祝う席で“ゴメリ”が集めた「愛で力」あふれる逸話を短編形式で綴ります。
(イラスト:COMTA 先生)

https://firecross.jp/hjbunko/product/1434


“ザガン”が“ネフィ”との愛を深める中、“バルバロス”と“シャスティル”も事ある
ごとに恋愛感情を意識していく様子は見ていて思わずゴロゴロと転がりたくなるものです。
愛で力の高まりに狂喜する“ゴメリ”もまた、その一翼を担っている点も見逃がせません。

“シャッカス”への思慕だけが色濃く見える“黒花”も報われている「黒猫カプリチオ」。
そこから転じて“ラーファエル”の昔話を語る「私が黒猫を娘にした理由」では愛で力が
無いかのように思わせながら、しっかりと満ちあふれた愛を見せつけてくれて実に天晴れ。

口絵にある理想の休日デートを送る“ザガン”と“ネフィ”を描く「魔王の休日」はもう
おなかいっぱい、と言ってもいいでしょう。たまにはこんな短編集が出るのもいいですね。
幸せを堪能する彼に持ち掛けられた「ある提案」がどんな騒動を呼び込むのか、注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2022年01月06日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第五部「女神の化身7」』

香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。 第五部・7巻は与えられた神の力
によって“ローゼマイン”が“ゲオルギーネ”の陰謀を突き止め、阻止すべく奮闘します。
(イラスト:椎名優 先生)

https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=163413115


表紙が意味するところは読み進めると得心がいくワケですが、“じじさま”は見るところ
しか見ていなくて唖然、というか苦笑いするしかないです。“ローゼマイン”からすれば
「前例」があるのも要注視で“フェルディナンド”とのつながりを意識せざるを得ません。

口絵が指し示す意味が分かるともう、いよいよ“ディートリンデ”許すまじとなるワケで。
今にして思えば“フェルディナンド”から託された「あれ」の思惑も察するに余りあって。
もどかしい“ローゼマイン”が仕掛けるディッターが間に合うことを願うしかありません。

巻末の小編では改めて見目麗しき“ローゼマイン”の姿に多種多様な反応を見せる周囲を
他所に、相変わらずな“ヴィルフリート”が残念すぎて唖然とさせられます。そしてあの
陰謀に渦巻く様々な野望を垣間見て、勧善懲悪を望まずにはいられないのは明らかです。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2022年01月05日

『蜘蛛ですが、なにか? 15 イラスト小冊子付き特装版』

馬場翁 先生が贈る迷宮サバイバル・ストーリー。イラスト小冊子付き特装版が同時刊行
される第15巻は、世界の害悪を排除しても迫る星の危機を前に“管理者D”が仕掛けます。
(イラスト:輝竜司 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/s12/322109000484.html


人間サイド、そして魔族サイド。転生者たちが揃って遂に答え合わせが出来たという実感。
やはり酷に感じたのは“岡崎”先生。生徒たちの意見が割れるのも無理はない現実でした。
困惑する場を纏めた“ソフィア”の言い方は厳しいものの、受け止めるべき事実なワケで。

転生者たちがこの先どう生きていくかを葛藤する中、言葉足らずの“白”は揺るがぬ心で
“管理者D”を討つ。もちろん相手も座して待つはずがなく「ワールドクエスト」を発動
してえげつない一手を打つ。生き残るために負けられない両者の戦いから目が離せません。

小冊子にはTVアニメ応援イラストや、描き下ろしイラストなどを多数収録。紙で色味を
確かめてみるか、電子書籍で拡大して細部まで見てみるか、人それぞれ楽しめるでしょう。
特にモンスターが絡むイラストがお気に入りです。得難い機会を与えていただき感謝です。

posted by 秋野ソラ at 00:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル