白鳥士郎 先生が贈る熱血将棋コメディ。慣れ親しんだ関西を、そして師匠のもとを離れて
東京でタイトル獲得に挑戦する“あい”の心境の変化を、電子書籍限定の短編で描きます。
(イラスト:しらび 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815614690/ 】
思いがけないトラブルに遭い、不甲斐ない将棋を指し、“八一”と開く差に心折れそうに
なる“あい”がいるのは東京。身を寄せる「ひな鶴」新館で母親から受ける苦言に対して
癇癪を起してしまったり、と自身の弱さを痛感されられる“あい”の姿が見ていてつらい。
好きなことで生きていくことの難しさ、その道に邁進する娘を尊ぶ母から教わる“あい”。
“八一”への想いに後を引かず、好きな将棋のために前を向いて進むと決めた彼女の覚悟。
葛藤を乗り越えた姿が表紙に表れていると分かると、その感慨深さもひとしおと言えます。
今回、短編だけを切り出して電子書籍のみで発売する、と決めた本作。マンガではすでに
実施されている販売戦略がライトノベル業界でも受け入れられるのか。更に実績を重ねて
一冊の本に纏められるような未来が訪れるのか。今後を左右する試金石としても注目です。