夏海公司 先生が贈る新作は、学園内外のトラブルを解決しながらWeb作家として活動する
少年が、現実世界でなぜか自作のヒロインと遭遇し彼女が陥る窮地を救う顛末を描きます。
(イラスト:Enji 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322106001048.html 】
学園事件解決人“文士”は解決した事件をネタに小説を書く。投稿作は人気を博すものの
ネタ切れで筆を止めている彼の前に突如現れたのが“いろは”。自作のヒロインと思しき
少女が自作の敵に襲われている場面を目にした彼だが驚きつつもやることはただ一つ──。
「作者として設定を知っているから」と“文士”が“いろは”を颯爽と救う手際の良さで
その先も夢想していくのか、と思いきや彼の人知を超えた事件、更に人物が現れることで
思いがけない方向へ舵を切っていく話の流れに「なるほどそう来たか」と思うことしきり。
“文士”のことを何かと気に掛けるイラストレーターの存在が鍵となって広がるセカイ、
その思惑を超えた「敵」を前に彼は、そして“いろは”は何を思うのか。エピローグも
面白そうな余韻を残していて続きがあってしかるべき内容です。オススメしておきます。