「漫画エンジェルネコオカ」のマンガ動画で脚本を担う 柚本悠斗 先生が自ら編む恋物語。
第2巻は夏休みの間に“葵”の祖母の家を探す“晃”たちが思い思いの選択を迫られます。
(イラスト:magako 先生 キャラクター原案:あさぎ屋)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815612849/ 】
【 https://youtu.be/YqL5ahrKNTI 】
限られた時間の中で焦る“晃”の心をさりげなくケアする“瑛士”や“泉”の思いやりに
まず感心させられます。事態が好転しない中、“葵”が疎遠になっていた父親と再会して
「面倒を見る」と言われた際に“晃”が抱いた感情は彼の親に抱く印象だけなのかが焦点。
ここでもまた“晃”に対する“瑛士”の助言がまさに正鵠を射る、と言える内容で。彼の
自分勝手な気持ちを知ってもなお、あの雨の日からずっと彼に助けられてきた今を大切に
したいと想いを表に出した“葵”の機微も見届けておきたいところ。実にひたむきですね。
シリアスな局面の合間に、“葵”が夏休みの思い出を作っていくミッション達成の過程が
微笑ましくて、こそばゆくて。彼女が覚悟を決めた意味を“晃”は本当に理解しているか、
残された時間の中で待ち受ける問題がそれを示してくれると信じながら、続きを待ちます。
2021年12月24日
2021年12月23日
『私のほうが先に好きだったので。』
「電撃文庫」「メディアワークス文庫」にてこれまで作品を上梓する 佐野しなの 先生が
「GA文庫」に初登場。間違いだらけの三角関係で拗れる恋心に惑う男女の青春を描きます。
(イラスト:あるみっく 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815611576/ 】
高校で報道部に所属する“安芸”。彼と小中高が一緒で、幼馴染で、恋人だった“小麦”。
友達同士のほうが楽しかった、と円満に別れたはずの彼だが彼女に未練がない訳じゃない。
そんな彼女がある日、真剣な顔で彼に「紹介したい女の子がいるんだけど」と言うが──。
“小麦”の気の置けない友達で、男子からのラブレターも珍しくない人気者の“桜子”が
受け取った脅迫状に綴られた「私のほうが先に好きだったのに。」という文言。読者から
すれば犯人は“小麦”なのか、と疑いの目を向けたくなりますが話はそう単純ではなくて。
脅迫状をきっかけに、“安芸”へグイグイ迫っていく“桜子”。“小麦”への想いを絶ち
“桜子”の想いに真摯に向き合おうとする“安芸”。そんな2人を“小麦”はどう見るか。
エピローグに掛けて波乱の幕開けを予感させる展開に続きが気になること間違いなしです。
「GA文庫」に初登場。間違いだらけの三角関係で拗れる恋心に惑う男女の青春を描きます。
(イラスト:あるみっく 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815611576/ 】
高校で報道部に所属する“安芸”。彼と小中高が一緒で、幼馴染で、恋人だった“小麦”。
友達同士のほうが楽しかった、と円満に別れたはずの彼だが彼女に未練がない訳じゃない。
そんな彼女がある日、真剣な顔で彼に「紹介したい女の子がいるんだけど」と言うが──。
“小麦”の気の置けない友達で、男子からのラブレターも珍しくない人気者の“桜子”が
受け取った脅迫状に綴られた「私のほうが先に好きだったのに。」という文言。読者から
すれば犯人は“小麦”なのか、と疑いの目を向けたくなりますが話はそう単純ではなくて。
脅迫状をきっかけに、“安芸”へグイグイ迫っていく“桜子”。“小麦”への想いを絶ち
“桜子”の想いに真摯に向き合おうとする“安芸”。そんな2人を“小麦”はどう見るか。
エピローグに掛けて波乱の幕開けを予感させる展開に続きが気になること間違いなしです。
2021年12月22日
『キミの青春、私のキスはいらないの?2』
うさぎやすぽん 先生が贈る青春ラブコメディ。第2巻は迫る文化祭を前に“日野”との
関係を変えるきっかけとして彼女の好きな音楽に触れていく“黒木”の機微を描きます。
(イラスト:あまな 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322108000027.html 】
「誰かの人生を変えるようなバンドを作る」と嘯く“阿部”に誘われ一員となる“黒木”。
「人はそう上手く変わんない」とこぼす“日野”の諦念に驚きつつ受け入れるのもまた彼。
「キスが何かを変えるかもしれない」そう呟く彼が変化を追求していく過程が印象的です。
“黒木”が頼まれた詩の英訳を行うにあたってメンバーが音楽を始めた契機、“日野”や
“阿部”との関わりを聞いて回る場面で“ブルース”が語ったブルーハーツに夢中になる
までのくだり、同じくブルーハーツと共に若き日々を過ごした身としては共感を覚えます。
歌が人生を変えることがなくても、“阿部”の歌は絶対に誰かの人生を変えられるはず。
そう信じる“黒木”が歌詞にロックをのせて、“阿部”のトラブルも乗り越えて届く歌。
その想いに応える熱い「キス」が彼の青春にも必要となる顛末。見届ける価値アリかと。
関係を変えるきっかけとして彼女の好きな音楽に触れていく“黒木”の機微を描きます。
(イラスト:あまな 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322108000027.html 】
「誰かの人生を変えるようなバンドを作る」と嘯く“阿部”に誘われ一員となる“黒木”。
「人はそう上手く変わんない」とこぼす“日野”の諦念に驚きつつ受け入れるのもまた彼。
「キスが何かを変えるかもしれない」そう呟く彼が変化を追求していく過程が印象的です。
“黒木”が頼まれた詩の英訳を行うにあたってメンバーが音楽を始めた契機、“日野”や
“阿部”との関わりを聞いて回る場面で“ブルース”が語ったブルーハーツに夢中になる
までのくだり、同じくブルーハーツと共に若き日々を過ごした身としては共感を覚えます。
歌が人生を変えることがなくても、“阿部”の歌は絶対に誰かの人生を変えられるはず。
そう信じる“黒木”が歌詞にロックをのせて、“阿部”のトラブルも乗り越えて届く歌。
その想いに応える熱い「キス」が彼の青春にも必要となる顛末。見届ける価値アリかと。
2021年12月21日
『やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく5』
ふか田さめたろう 先生が贈るすれ違いゼロの甘々ラブコメディ。第5巻は“小雪”の許嫁
を決めた祖父とのやり取りなどから、“直哉”が思い描く未来への確度を高めていきます。
(イラスト:ふーみ 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815612399/ 】
早々に“小雪”の祖父を陥落させる“直哉”の実力は言わずもがな。そこに、かの祖父が
なぜ“小雪”の許嫁にこだわったのか、という理由づけも付け加えてくるあたりがすごい。
父“法介”の判定もくぐり抜け、親公認のお泊りイベントをこなす2人が何とも羨ましい。
そんな“小雪”たちにあてられたか、“朔夜”が持てあます感情をどう整理していくのか
を描く顛末がまた興味深い。本筋の脇で培われていく恋心に触れていく構成も物語全体に
彩りを添えていく上で好感触。一途に突き進んでいく彼女を思わず応援したくなります。
サプライズプレゼントを彼氏に選んでもらうあたり、“小雪”もだいぶ毒されていますが
そんな彼女の想いを更に超えてくる“直哉”の「ドッキリ」には脱帽と言うしかないです。
約束された未来を掴む2人に幸あれ、ということで番外編となる6巻も期待したい所です。
を決めた祖父とのやり取りなどから、“直哉”が思い描く未来への確度を高めていきます。
(イラスト:ふーみ 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815612399/ 】
早々に“小雪”の祖父を陥落させる“直哉”の実力は言わずもがな。そこに、かの祖父が
なぜ“小雪”の許嫁にこだわったのか、という理由づけも付け加えてくるあたりがすごい。
父“法介”の判定もくぐり抜け、親公認のお泊りイベントをこなす2人が何とも羨ましい。
そんな“小雪”たちにあてられたか、“朔夜”が持てあます感情をどう整理していくのか
を描く顛末がまた興味深い。本筋の脇で培われていく恋心に触れていく構成も物語全体に
彩りを添えていく上で好感触。一途に突き進んでいく彼女を思わず応援したくなります。
サプライズプレゼントを彼氏に選んでもらうあたり、“小雪”もだいぶ毒されていますが
そんな彼女の想いを更に超えてくる“直哉”の「ドッキリ」には脱帽と言うしかないです。
約束された未来を掴む2人に幸あれ、ということで番外編となる6巻も期待したい所です。
2021年12月20日
『りゅうおうのおしごと!15.5 〜髪を切った理由〜【電子限定配信版】』
白鳥士郎 先生が贈る熱血将棋コメディ。慣れ親しんだ関西を、そして師匠のもとを離れて
東京でタイトル獲得に挑戦する“あい”の心境の変化を、電子書籍限定の短編で描きます。
(イラスト:しらび 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815614690/ 】
思いがけないトラブルに遭い、不甲斐ない将棋を指し、“八一”と開く差に心折れそうに
なる“あい”がいるのは東京。身を寄せる「ひな鶴」新館で母親から受ける苦言に対して
癇癪を起してしまったり、と自身の弱さを痛感されられる“あい”の姿が見ていてつらい。
好きなことで生きていくことの難しさ、その道に邁進する娘を尊ぶ母から教わる“あい”。
“八一”への想いに後を引かず、好きな将棋のために前を向いて進むと決めた彼女の覚悟。
葛藤を乗り越えた姿が表紙に表れていると分かると、その感慨深さもひとしおと言えます。
今回、短編だけを切り出して電子書籍のみで発売する、と決めた本作。マンガではすでに
実施されている販売戦略がライトノベル業界でも受け入れられるのか。更に実績を重ねて
一冊の本に纏められるような未来が訪れるのか。今後を左右する試金石としても注目です。
東京でタイトル獲得に挑戦する“あい”の心境の変化を、電子書籍限定の短編で描きます。
(イラスト:しらび 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815614690/ 】
思いがけないトラブルに遭い、不甲斐ない将棋を指し、“八一”と開く差に心折れそうに
なる“あい”がいるのは東京。身を寄せる「ひな鶴」新館で母親から受ける苦言に対して
癇癪を起してしまったり、と自身の弱さを痛感されられる“あい”の姿が見ていてつらい。
好きなことで生きていくことの難しさ、その道に邁進する娘を尊ぶ母から教わる“あい”。
“八一”への想いに後を引かず、好きな将棋のために前を向いて進むと決めた彼女の覚悟。
葛藤を乗り越えた姿が表紙に表れていると分かると、その感慨深さもひとしおと言えます。
今回、短編だけを切り出して電子書籍のみで発売する、と決めた本作。マンガではすでに
実施されている販売戦略がライトノベル業界でも受け入れられるのか。更に実績を重ねて
一冊の本に纏められるような未来が訪れるのか。今後を左右する試金石としても注目です。