望公太 先生が贈る年の差超純愛ラブコメ。第6巻は“巧”と一時的に同棲生活を始めた
“綾子”がついに一線を超える覚悟を決めた矢先、更なるドタバタが2人を待ち受けます。
(イラスト:ぎうにう 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/mamasuki/322108000024.html 】
【 https://manga-park.com/title/32170 】
なかなか踏ん切りのつかない“綾子”だからこそ、何かしらの勢いでタガを外すのが善策。
いよいよ裸で“巧”と褥を共にする現実に辿り着いたかと思うと感慨深くなるというもの。
いやいや顔で彼女から惚気話を聞くことになるとは流石の“狼森”も予想外ということで。
“狼森”が人知れず頭を悩ませている、こちらも意外な問題を知ってしまう“綾子”たち。
プロローグがフラッシュバックする、“綾子”だからこそできる対処方法が胸に響きます。
らしくない“狼森”が「らしさ」を取り戻していく姿に思わず安堵の胸をなでおろします。
あまりのバカップルぶりに思わず“美羽”も引いてしまう“綾子”と“巧”の同棲生活。
また一つ年を取った“綾子”との夜の営みも頑張った“巧”。その結果、更に“美羽”を
ドン引きさせる未来を引き寄せた2人の将来は如何に。最終巻で描かれる続きを待ちます。
2021年11月16日
2021年11月15日
『サキュバスとニート 〜やらないふたり〜』
「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求」の 有象利路 先生が贈る新作は淫行に
興味のないサキュバスの召喚に成功した童貞ニート青年が送る奇妙な同居生活を描きます。
(イラスト:猫屋敷ぷしお 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322106001051.html 】
「サキュバスにいやらしく搾り殺されたい」その夢を禁術で叶えた“和友”。召喚の声に
応えた“イン子”は精に興味はなく、現世に順応して彼の部屋で自堕落な生活を送る始末。
彼女も彼の願望を叶えないと還れず、2人のやるか/やらないかのせめぎ合いが続く──。
登場人物の名前の付け方、メタなネタの折り込み具合、思わず笑いを誘う掛け合いの数々。
エッチな設定なのに全然エロいことはなく、更に磨きをかけたギャグセンスで笑いを誘う
話の畳みかけが楽しい。変人をここまで揃えてよく話が動かせるものだと感心するばかり。
なぜ“イン子”が召喚されたのか。“和友”が願ったその含意に迫っていくと一転として
闇深い話になった、かと思えば心温まる結びに繋げていく構成の妙。出落ちギャグラノベ
などと侮ることなかれ。猫屋敷 先生の挿絵も絶妙で、続刊を希望しておきたい作品です。
興味のないサキュバスの召喚に成功した童貞ニート青年が送る奇妙な同居生活を描きます。
(イラスト:猫屋敷ぷしお 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322106001051.html 】
「サキュバスにいやらしく搾り殺されたい」その夢を禁術で叶えた“和友”。召喚の声に
応えた“イン子”は精に興味はなく、現世に順応して彼の部屋で自堕落な生活を送る始末。
彼女も彼の願望を叶えないと還れず、2人のやるか/やらないかのせめぎ合いが続く──。
登場人物の名前の付け方、メタなネタの折り込み具合、思わず笑いを誘う掛け合いの数々。
エッチな設定なのに全然エロいことはなく、更に磨きをかけたギャグセンスで笑いを誘う
話の畳みかけが楽しい。変人をここまで揃えてよく話が動かせるものだと感心するばかり。
なぜ“イン子”が召喚されたのか。“和友”が願ったその含意に迫っていくと一転として
闇深い話になった、かと思えば心温まる結びに繋げていく構成の妙。出落ちギャグラノベ
などと侮ることなかれ。猫屋敷 先生の挿絵も絶妙で、続刊を希望しておきたい作品です。
2021年11月12日
『聖剣学院の魔剣使い8』
志瑞祐 先生が贈る学園ソードファンタジー。アニメ化企画進行中の報せに沸く第8巻は
“クリスタリア”公爵を追って“レオニス”が異世界へ転移し、事の真相へと迫ります。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/seikengakuin/322106000744.html 】
決して十全とは言えない“ヴェイラ”“リヴァイズ”と共闘して臨む“クリスタリア”の
姿をした「何か」。「虚無」との関わり、“女神”との接点、鍵となる魔剣の存在など、
“レオニス”が知らない過去に不穏事象あり、と匂わせる異世界での顛末が気になります。
一方、「聖剣剣舞祭」へ万全の状態で挑むべく“リーセリア”に容赦ない特訓を次々課す
“シャーリ”。「まだ絆されないぞ!」という気概が窺える“シャーリ”の見せた少々の
油断、そして反応する“リーセリア”の笑顔からは関係性の変化が望めそうで楽しみです。
様々な思惑が入り混じる戦いの場において、更なる才能の開花を見せる“リーセリア”。
そんな彼女の活躍を圧倒する「闖入者」の前に颯爽と現れてくれるのが実に「彼」らしい。
次巻以降で色々と謎を解き明かしてくれること、そしてアニメ化に期待しておきましょう。
“クリスタリア”公爵を追って“レオニス”が異世界へ転移し、事の真相へと迫ります。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/seikengakuin/322106000744.html 】
決して十全とは言えない“ヴェイラ”“リヴァイズ”と共闘して臨む“クリスタリア”の
姿をした「何か」。「虚無」との関わり、“女神”との接点、鍵となる魔剣の存在など、
“レオニス”が知らない過去に不穏事象あり、と匂わせる異世界での顛末が気になります。
一方、「聖剣剣舞祭」へ万全の状態で挑むべく“リーセリア”に容赦ない特訓を次々課す
“シャーリ”。「まだ絆されないぞ!」という気概が窺える“シャーリ”の見せた少々の
油断、そして反応する“リーセリア”の笑顔からは関係性の変化が望めそうで楽しみです。
様々な思惑が入り混じる戦いの場において、更なる才能の開花を見せる“リーセリア”。
そんな彼女の活躍を圧倒する「闖入者」の前に颯爽と現れてくれるのが実に「彼」らしい。
次巻以降で色々と謎を解き明かしてくれること、そしてアニメ化に期待しておきましょう。
2021年11月11日
『異世界黙示録マイノグーラ〜破滅の文明で始める世界征服〜 4』
鹿角フェフ 先生が贈る異世界ファンタジー。第4巻は「ブレイブクエスタス魔王軍」に
勝利した代償は少なくない“拓斗”が全ての世界征服を目指し、国力の強化を図ります。
(イラスト:じゅん 先生)
【 https://gcnovels.jp/book/b1246.html 】
【 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM00000023010000_68/ 】
【 https://ncode.syosetu.com/n8760ei/ 】
うつけ者のようにふるまう“ペペ”がマイノグーラの弱点を的確に突く駆け引きを見せて
相変わらず驚かされる一方、それを受ける“拓斗”もまた仲間をも出し抜く手段をもって
受けて立つやり取りが面白い。RPG勢力との戦いで負った傷を払拭する勢いすら感じます。
マイノグーラが力をつけていく中、聖王国を導く聖女“ソアリーナ”が理想の国を求めて
魔女“エラキノ”の甘言に乗る展開。無理が通れば道理が引っ込むとはよく言ったもので
“エラキノ”のマスターが持つ能力で急速にまとまっていく聖王国が敵性を帯びてきます。
避けられない衝突を前に“ソアリーナ”が望んだ「勝算」。無謀な願望が希望へ結びつく
その意味を、その身に絶望として味わうことになる“拓斗”。更なる窮地に陥ってもなお
勝ち筋が見えている彼は一体何に気付いたのか。邪神の進撃をぜひ見届けたいところです。
勝利した代償は少なくない“拓斗”が全ての世界征服を目指し、国力の強化を図ります。
(イラスト:じゅん 先生)
【 https://gcnovels.jp/book/b1246.html 】
【 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM00000023010000_68/ 】
【 https://ncode.syosetu.com/n8760ei/ 】
うつけ者のようにふるまう“ペペ”がマイノグーラの弱点を的確に突く駆け引きを見せて
相変わらず驚かされる一方、それを受ける“拓斗”もまた仲間をも出し抜く手段をもって
受けて立つやり取りが面白い。RPG勢力との戦いで負った傷を払拭する勢いすら感じます。
マイノグーラが力をつけていく中、聖王国を導く聖女“ソアリーナ”が理想の国を求めて
魔女“エラキノ”の甘言に乗る展開。無理が通れば道理が引っ込むとはよく言ったもので
“エラキノ”のマスターが持つ能力で急速にまとまっていく聖王国が敵性を帯びてきます。
避けられない衝突を前に“ソアリーナ”が望んだ「勝算」。無謀な願望が希望へ結びつく
その意味を、その身に絶望として味わうことになる“拓斗”。更なる窮地に陥ってもなお
勝ち筋が見えている彼は一体何に気付いたのか。邪神の進撃をぜひ見届けたいところです。
2021年11月10日
『英雄と魔女の転生ラブコメ』
雨宮和希 先生の「第11回 講談社ラノベ文庫新人賞・佳作」受賞作。異世界の英雄から
現世へと転生した少年が因縁の魔女との再会から繰り広げるこじらせ青春ラブコメです。
(イラスト:えーる 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2021/11/3.html 】
呪術に長けた魔女“セリス”。それを無効化する祓魔術を扱う英雄に選ばれた“グレイ”。
両者の戦いは勇者の勝利で決着したかと思えば共に転生し、“麻衣”“護道”として今も
いがみ合う仲・・・のはずが彼女は彼に「貴方なしでは生きていけない」と言い出して──。
世界を呪って生きてきたが故に、転生後も友だち作りにも苦慮する“麻衣”を“護道”が
救う形になる新たな日常がどこか微笑ましい。けれどその「救う」という行為が「英雄」
として生きてきた彼を今も縛りつける呪いに見えてくると次第に雲行きが怪しくなります。
身を挺してまで他人を救うこと。幼馴染の“比奈”やバイト仲間の“沙耶”の声を聞いて、
その最たる被害者である“麻衣”への行動原理は勇者の呪縛か否かを見極める“護道”の
葛藤と、導いた結論は見所。単巻としてとどまらず是非シリーズ化を期待したい作品です。
現世へと転生した少年が因縁の魔女との再会から繰り広げるこじらせ青春ラブコメです。
(イラスト:えーる 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2021/11/3.html 】
呪術に長けた魔女“セリス”。それを無効化する祓魔術を扱う英雄に選ばれた“グレイ”。
両者の戦いは勇者の勝利で決着したかと思えば共に転生し、“麻衣”“護道”として今も
いがみ合う仲・・・のはずが彼女は彼に「貴方なしでは生きていけない」と言い出して──。
世界を呪って生きてきたが故に、転生後も友だち作りにも苦慮する“麻衣”を“護道”が
救う形になる新たな日常がどこか微笑ましい。けれどその「救う」という行為が「英雄」
として生きてきた彼を今も縛りつける呪いに見えてくると次第に雲行きが怪しくなります。
身を挺してまで他人を救うこと。幼馴染の“比奈”やバイト仲間の“沙耶”の声を聞いて、
その最たる被害者である“麻衣”への行動原理は勇者の呪縛か否かを見極める“護道”の
葛藤と、導いた結論は見所。単巻としてとどまらず是非シリーズ化を期待したい作品です。