2021年09月29日

『ひきこまり吸血姫の悶々6』

小林湖底 先生が贈るコミカルファンタジー。第6巻は“コマリ”たちの部隊に所属したい
という物好きな新人を迎える中、彼女が知らないある計画が進行していく顛末を描きます。
(イラスト:りいちゅ 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815612030/


ならず者たちが集まる特殊班、“ヴィル”からその班長を任された“エステル”が相手に
されず頭を悩ませるのは頭でっかちの優等生だからか・・・と心苦しい展開を見守っていたら
「武力こそ正義」で片が付くあたり類は友を呼ぶ、の典型か。今後の活躍に注目したい所。

“エステル”の提案により“コマリ”へのある計画を実行する場として選ばれた核領域の
温泉街にある宿。茶番劇を通してイチャイチャする女の子たちを見ていると前巻の話とは
打って変わって微笑ましい限り。そんな中でも、ある陰謀が“コマリ”たちを襲うワケで。

“エステル”の妹“モニク”が患う、命にかかわる謎多き病。その彼女だけが見える影が
“コマリ”に対して示しているという怒気。それらが絡み合って“コマリ”が抱く母との
思い出と「常世」との関係を結びつけてきました。更なる世界観の広がりに期待する次第。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル