紙城境介 先生が贈る異世界転生ファンタジー。約1年半の時を経て刊行される第2巻は
“ジャック”以外の優秀な人材が学院に集う「黄金の少年期:神童集結編」を綴ります。
(イラスト:木鈴カケル 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/tenseigotoki/322003001226.html 】
王立精霊術学院にスカウトされた“ジャック”たちが目の当たりにする、自分と同じか
それ以上のライバルたちと切磋琢磨していく、というよりは戦いの場を生き抜くために
出来ることは搦め手でも使え、と教えられて共に成長していく展開が興味深いところで。
中でも一番目を引く天才王子“エルヴィス”の能力を見抜くために“ジャック”がとる
手段や対抗策を講じるまでの駆け引きが気に食わない、認めたくない“アゼレア”との
対立軸が、単純に戦うのとは違う人間関係を描くのに一役買えているのかなと思ったり。
とはいえ、前巻が刊行されてから1年半。「ここまでのあらすじ」も入れていただいて
何とか思い出しながら「妹」と思われる“彼女”の存在が徐々に輪郭を帯びてきた今巻。
皆の力を借りて“ジャック”は「妹」に対処することができるか、引き続き要注目です。